地味でつまらない投資手法について

私は地味でつまらない投資手法を取っています。 リーマンショックで煮え湯を飲まされた経験から、日々の切ったはったの売り買いはいっさいやめて、好きな会社の株を長期保有する方針に変えたからです。 投資戦略は、株式口数の拡大と、配当金の積み上げという、退屈なものです。 自分が土地勘のある業界で、継続的な業績向上が見込め、財務が安定、増配に積極的な会社に、集中的に投資する。これを20ー30年単位で長期保有する。 配当は別口座にプールし、一定額にたまったら、同じ株を購入する。株口数の拡大を目指します。 退屈ではありますが、安定感のある投資手法とも言えるかもしれません。 基本的には、日本企業には対象となる会社が少ないので、基本は海外企業を投資対象としています。 今回、数少ない優良な日本企業について、保有しているある株が急騰していました。 業績好調かつ株高のため、株式を分割し、投資家に購入し易くため、とのこと。 この株は、ある飲食業を展開しています。 私は飲食代20%オフになる株主優待が欲しくて、3年前に100株購入しました。私でも購入できるぐらいの安い価格でした。その間、業績が拡大して株高となり、個人株主が購入しづらい価格に達したようです。 この株も、割安と判断して買ったので、20ー30年は売らないつもりです。 分割で100株が200株になると、勝手に株口数が増えますし、また保有株式の半分を売却しても、優待権利は維持できるので、大変ありがたいです。 株口数の拡大と、配当金の積み上げを目標とする投資は、時間のないサラリーマンには有効な投資手法かもしれません。

今年の振り返り パーソナルファイナンス

パーソナルファイナンスについても、今年の振り返りをしたいとおもいます。 2014年は円安や株高の影響で、総資産が拡大した1年でした。 アベノミクス前に、資産の大半をドル建て外国株にシフトしたことが功を奏し、ドル建て配当金も増えた計算です。 2015年も、ドル配当を貯めつづけ、一定額に達したら、NISA口座を通じて米国株を買い増す、という戦略を継続する予定です。 日本株の上昇に沸き立つ株式市場ですが、外国株もまた投資妙味があります。 とくに円安傾向が続き、円だけをもっていると対ドルでの購買力が弱まっていくことが見込まれます。 ドル建て配当を安定的に得られる企業の株は、海外でドルを稼いで、家に送ってくれる孝行息子のような存在とも言えます。 財務が安定し、配当が継続的に上昇しているブルーチップ企業を数社選び、コツコツと買いまして配当を積みあげていくという草食的な投資は面白みは薄いです。しかし、時間をかければ結構うまくいくのではないでしょうか。

資産の3分法

個人の資産形成には、むかしから3分法がよいとされてきました。 現預金、株、不動産を3分の1ずつ保有する、という考え方です。 デフレ時代には預金、インフレ時代には株が強く、不動産はどちらの影響も受けづらいといわれますので、景気の変化にも強い資産構成です。 特に都心で生活する物にとっては、家計にしめる住居費の割合は非常に高いものであるため、その巧拙がパーソナルファイナンスに大きな影響を与えます。不動産をどう自分の資産に位置づけるかは、非常に重要な問題となります。 私はこれまで、バランスシートへの悪影響を懸念して、住居は賃貸生活をつづけてきましたが、ここにきて新築マンションを購入することになりました。 これまで夫婦二人、通勤の利便性のみを追求し、日当りのまったくないくせに高額な賃料のアパートでひっそりとモグラのように生活してきましたが、 「このままでは、こいつらはこのままそこで住み続けかねない」と、周囲が気をもみ、「そろそろマンションでも買って・・・」というプレッシャーがやんわりとかかり始めたのです。 1年ほど新築・中古マンションを物色し、かなりの図面もみて勉強しながら、条件に合う物件をさがしつづけていました。両方の両親が一戸建てを持っているため、私たちは利便性を考えてマンションにしぼりました。 中古マンションはいくつかめぼしい掘り出し物もあったのですが、築年数が経過しすぎると、配管など耐久性の問題などが出るため、長期で住む事を考えると、なかなか購入に至りませんでした。 そんなおり、あるターミナル駅に、駅直結で徒歩2分・南向きの新築物件があったので、購入を決めました。引き渡しは2年後と先になります。 兎にも角にも利便性が高いので、「皆が集える場」「通勤のし易さ」としての機能を期待した決断ですが、もし賃貸出しや売却をせざるをえなくなったとしても、ある程度は想定の範囲内での賃料や価格で処分できるかな、と踏んでいます。 今回マンションを購入することで、資産のアロケーションが大きく崩れました。 今後の課題は、ローン返済をしつつ、現預金・株・不動産の比率を同等にするよう、資産運用を行っていくことになります。

社会人の留学資金の確保

社会人が大学院留学をする際、ハードルとなるのは、職務経験が断絶するリスクだけでなく、資金面の確保の問題があります。 例えば私は、奨学金をさがしたのですが、タイミングも要件もマッチせず、結局全額働いて得た貯金を元手に資産運用し、それを資金に充てました。 有名で競争率の高い奨学金を除き、社会人が留学するために奨学金をえることは、日本ではほぼ期待できないのではないでしょうか。会社が派遣してくれる恵まれた人以外は、自己資金で留学することになります。 日本人の内向き志向を打破するため、奨学金を取得できる要件を緩和し、多様な選択肢が増えれば、留学生の減少傾向も歯止めがかかるのではないでしょうか。 さて、留学資金について考えたいとおもいます。 資金確保の方法は幾つか考えられます。 1、働いて貯金する 2、資産運用で増やす 3、親などから借りる 4、奨学金を得る 5、会社に派遣してもらう 私は、1と2でした。 外資系企業に所属していたとき、会社派遣でMBA留学した先輩が、会社の希望退職者を募った際に真っ先に手を挙げ、上司に「お前は何をかんがえているんだ。何のために留学させたのか」と、大目玉を食らっていたのを見て、「私は会社に借りは作らず、自己資金で行きたい」と思った為です。 外資系製薬会社で営業とファイナンス職をしながら、毎月10万円の給与天引き、年3回あったボーナスは全額貯金にあてました。 そしてある程度たね銭がたまったところで、投信や外貨、株式投資をはじめました。失敗を繰り返し、リーマンショックに肝を冷やしつつも、財務分析を勉強して有望な小型株や割安株を見つけては買いましてきました。 2年の欧米留学は、レートにもよりますが、1500万ー2000万円近くかかります。 この資金を確保するのに大変時間がかかり、留学時期が遅れてしまったというマイナスがありますが、いま振り返ってみると、資金を確保するための試行錯誤の経験を得たというプラスの面もあります。 この手法もいつか体系的にまとめてみたいと思います。

失敗から学んだ、投資の教訓

私の資産運用歴は、かれこれ10年ほどになります。 幸か不幸か、人並以上の成功体験・失敗体験をつみかさねてきました。 何事も、身銭を切ると真剣にならざるを得ないので、学びを大きいです。 「人生の早い段階で投資経験を積むべき」 という父親の考えに影響を受け、社会人になってから給料を国内外株式・投信・債権・外貨・REITなどに投資しています。 若いころの失敗は取り返しがききますが、年を取ってからいきなり投資に手を出すのはリカバリーが難しくリスクが高い。 そこで早めに投資経験を積み、「失敗も経験」と言えるような小さい単位から投資を始めました。 これまでたくさん痛い目にあってきましたが、今後に活かせる教訓としては、 「目先の利益をおわないこと」 「自分がよく知っているモノに投資すべき」 ということです。 知人が苦労した姿をみているので、よくわからない先物には一切手を出さないことにしています。 また実物の不動産投資もわからないので、やりません。 成功体験を一つご紹介しておきます。 大学時代にウズベキスタンに留学していて、ロシア方面に土地勘があったため、 BRICSブーム前の2003年ぐらいに、ためていたボーナスでロシア投信をまとめて買ったのが最初です。 結果として値を上げ、これがMBA留学の原資となりました。 当時は友人に話しても、「ロシアなんで危ないよ」という反応ばかりだったのを覚えています。 1998年の金融危機でルーブルの価値が下落し、経済は大混乱。 そんなリスキーなイメージが付きまとっていたロシアでした。 私がウズベキスタンに留学したのは金融危機直後です。 ルーブル圏に実質的に取り込まれていたために経済は疲弊し、闇経済がはびこっている状態。 通貨スム=ドルの公定レートと闇レートでは、実質5倍もの開きがあり、現在の日本ではお目にかかれないような危ない状況を目の当たりにしました。 そんな状況でしたが、私が中央アジアやロシア圏にポジティブなイメージを持てたのは、その教育水準の高さでした。 旧ソ連の教育制度を引き継いでいた、ウズベキスタンの中学・高校では、国語の授業でロシアの文豪の古典1冊を、徹底的に精読する授業が採用されていて、生徒には強制的に高い教養が埋め込まれる仕組みを垣間見たのです。 友人の家で、装丁がぼろぼろのドフトエススキーの『罪と罰』を見て、「これなに?」と聞くと、「学校で何年もかけて読むの」というのです。 手加減なし、文豪の傑作に、子供を体当たりでぶつからせる授業。 これには本当にびっくりしました。 私が通っていたタシケント国立東洋学大学では、ボロボロの身なりの友人が、会話の端々でこちらがはっとさせるような知的な表現や機知にとんだコメントを紡ぎだすのを経験しました。 それも、旧ソ連、中央アジアの国語教育を知れば、納得できました。 「今は旧ソ連圏は経済的に厳しいが、この国民の高い教養があれば必ず復活する」 そんなことを感じました。 何か自分もお手伝いできればなあと、人気のなかったロシア投信を買うことで、少しでもお金が市場に回ればいいなと、儲けは考えず、応援する感覚で投資したのです。 「遠きを謀るものは富み、近きを謀るものは窮す」 とは二宮尊徳の言葉ですが、これは投資にも当てはまるのではないでしょうか。 いま日本株は不安定な値動きです。 そんなときは、一呼吸おいて、目先の儲けを考えるのではなく、まず心から応援したい対象かどうか考えて投資する姿勢を持てれば、長い目でみてうまくいく可能性は高まるはずです。