英国 National newspaperの立ち位置について

英国には有名な新聞が多く、知的インテリの読む高級紙から一般人向けの大衆紙までたくさん発行されています。 Mirror, Sun, Star といった大衆紙をLow-browと読みます。 Low-Brow 紙といい、(Brow=眉毛) 額が狭い、ということは知性が低い、という迷信から転じた表現です。 一方TimesやGuardianなどの高級紙は、High-browと呼びます。 中間はMiddle-browといい、Mail 、Express紙が該当します。 Low-brow, Middle-brow をTabloid(タブロイド紙)と呼び、ゴシップ系の記事をカバーしているのに対し、 High-browは Broadsheet (高級紙)といい、quality newspaperとして区分されています。 National newspaperの政治的立ち位置は次のようになっています。 High-brow: * Rightwing(右翼的): Times, Financial Times, Telegraph * Leftwing(左翼的): Independent, Guardian Middle-brow * Rightwing: Mail, Express Low-brow: * Rightwing: Sun, Star, * Leftwing: Mirror 個人的にはIndependentの英語が読みやすく、バランスのとれた紙面構成(coverage)を取っていると思います。 留学して驚いたのは、英国人皆がTimesやFinancial Timesを読んでいないのだ、という、当たり前といえば当たり前の事実でした。 Quality newspaperを読むのは、知識人層やビジネスマンであり、それ以外はゴシップやセンセーショナルな紙面のタブロイドを読むのが普通なのです。 英国人ですら読まないひとがおおいのだから、我々日本人であればなおさら、興味もないのに無理してFinancial Timesを読む必要はないのです。 現在MBA留学を終え、私は日本ではFinancial Timesを購読していますが、はっきりとした歯切れのいい主張は読んでいて痛快だとも感じます。 ちなみにスクープのことを、exclusive、 発行部数をdaily circulation といいます。

失敗しながら学ぶ、という覚悟が英語力を伸ばす

失敗しながら学ぶこと 苦手だった英語を体当たりで伸ばし、MBAを卒業した私が一番感じたのは、間違いを犯すことの大切さでした。 日本では知識を覚えて、正確に問に解答することが求められる。失敗は悪であり、間違いに不寛容な社会である。 イギリスでは私は間違いを奨励され続けた。 わからないことがあっても、たちどまらずに、その曖昧さに耐えて先に進むよう促された。 今わからなくても、いつか理解できる時がくる。学びとは、間違いや失敗を通じてより深まるものだと、私は知ったのです。 できるだけ失敗や間違いを避ける、減点主義ではなく、何事にも失敗を恐れずチャレンジして、間違いながら成長する、加点主義のほうが、英語は上達できると思います。 「自分は失敗しながら学ぶ」という覚悟をもてれば、そしてちっぽけなプライドを捨て去れば、誰もがどこでも学び続け、成長し続けられるはずです。

論理的であると、伝わりやすくなる英語

ビジネスの場で、伝わりやすくなる英語の話し方って、何でしょう。それは、論理的であることです。論理的ってどういうことかというと、関係性がしっかりしてるってことです。では、なぜ英語では論理性、つまり関係性が大切なのか。 それは、英語がローコンテクスト文化のげんごだからです。言語学者のエドワード・T・ホールが提唱した考えで、社会の同質化がひくいと、人々に共有される知識や価値観が低いため、言語で伝える際に相手に察してもらうことを期待できないのです。結果として、相手に伝えるために、高いコミュニケーション技術が求められます。こうしたローコンテクスト文化の言語では、論理性が最重要かつ唯一の共有された前提条件ともいえるのです。 ですから、英語で話す時に、論理性、つまり話す中身の関係性をしっかりさせないと、英語の会話は相手にとって非常に理解しづらいのです。 そこで、英語で話す際、論理性を高める効果的なフレームワークがあります。CRFと言われています。Conclusion, reasons, fact です。つまり、結論、根拠、事実。これを抑えるだけで、格段に会話の論理性、関係性がたかまります。 1. Conclusion :I believe that…. 2. Reason : Because ….. 3. Fact: For example… こういったフレームワークを使うことで、ぐっと英語が伝わりやすくなります。

bare foot diplomat 裸足の日本人外交官 in Sudan

あさBBC radioを聞いていると、ある日本人外交官のエピソードが報道されていました。 スーダンでレスリングの試合に出場している、むろたつやすひろさんです。 映像もあります。 http://www.bbc.co.uk/news/world-africa-24960219 「スーダンレスリングに出場する、初めての外人であり、初めての日本人、そして初めての外交官!」 報道するBBCの興奮が伝わってきます。 外交官としては異端児でしょうが、発展途上国ではこうしたpublic diplomacyは日本の認知向上に非常に有効ではないかと思います。 BBCではトップ級で報道されていました。こういう方が増えてくると、おとなしい日本人のイメージが変わっていきそうですね。 残念ながら、試合には4回出場して全敗とのこと。 「もっと強くなるひつようがある」と語るむろたつさん、これからもがんばってください!

イギリスの大学院の成績制度

イギリスの大学院の成績制度に関する情報が少ないため、私のMBAでの経験を記録しておきたいと思います。 大学院によっては点数基準などで細かい違いがあるようですが、大枠は同じです。 1、日本人の感覚と違い、100点中60点以上でGood、70点以上でExcellentとなる。 一般的な日本人には60点台は何とも低い点数のように感じますが、英国ではちょっと採点が辛めでして60点台は平均以上の十分な理解を示しているとみなされます。 これが70点以上となると、”素晴らしい理解度だ”と評価されたことになります。ネイティブでもかなり頑張らないと取れない、高いレベルです。 私の大学院では、MBAプログラムは大きく2つに構成されていました。通常のコースワークとプロジェクトです。コースワークはいわゆる座学で、MBAの基本と応用の授業を受けます。一方プロジェクトは修士論文作成で、実際のビジネス上の課題に座学で学んだ知識を応用し、新しい価値を生み出すことが求められます。 2、最終成績は大きく3段階で評価される。 大学院の成績は①”with distinction”, ②”with merit”, ③”なし”の3段階で評価されます。 ①は平均70点以上、②は平均60点以上、③は59点以下です。 大学院のアドミンに聞くと、①は全体の5%のみだそうで、非常に狭き門です。卒業証書にしっかりと記載されます。 NativeのCVなどには、よく"with distinction"と記載して、大学院の成績をアピールしているのを見かけます。それだけ with distinctionは価値あるものです。 また②でも十分評価に値されるレベルで、卒業証書に記載されます。 ③は卒業証書に記載なしです。 3、コースワークと修士論文それぞれの評価が重要となる。 With excellent を取るためには、大学院のコースワークと修士論文の両方で70点以上を取る必要があります。コースワークが50点台と悪くても卒論が80点以上ときわめて高評価でも、卒業証書にはwith distionctionとは記載されません。 私の周囲では、やはり女性の生徒が高い点数を取っていたように思います。本当に真面目で優秀です。 私は高い点数を取ること自体に意味を感じませんでした。 ただ、高い授業料を払って進学した大学院では、学びの機会を最大限に生かしたい、正しく深く理解をしたいと常々おもっていたので、その意味で点数は経営学への自分の理解度を測る大切な物差しだったのです。 その意味で、出来るだけ理解度を深めてその結果として点数が高くなるのが望ましいと思っていました。 自分の持てる能力・力すべてをひねりにひねり出して、言い私の最終成績は"with merit"でした。 いい過ぎでなく、死ぬ思いで人の3倍勉強した結果でした。 器用な人がちゃらりとポイントを押さえてMBAを立ち回る中、自分の不器用さだけが際立つ思いです。 やはり、私は頭脳明晰で器用なエリートなんかではなく、泥臭い努力の似合う不器用な男なんだな・・・ 努力に努力を重ねてやっと人並になれるんだ、と気づきます。 これが能力の限界でもあったのだと受け入れざるを得ない一方で、 TOEIC240点だった私でもここまでできたんだ、全てを出し尽くしてこれだったのだと、爽やかな思いもあります。 やはり、私は白帯魂を忘れてはいけないんだと肝に銘じました。それさえ忘れず謙虚に努力し続ければ、なんとかはなる、と。 卒業証明書にある”Master of Business Administration with merit"の文字は、 私に”永遠の白帯魂”の大切さを教えてくれています。