モーム 『大佐の婦人』

英文学の原文を楽しむ方法として、audiobook、つまり朗読音声の活用をおすすめしている。 これは私が高校生の英語授業で、英語絵本を朗読音声とともに楽しみながら読む、「多聴」を実践し、生徒のリスニング力とリーディング力が大きく伸長した経験をもっているからだ。 英文音声の入手方法は、amazon 等で購入する、youtubeで聴くなどの方法がある。だが音声が存在しない作品もある。そんな時はどうすべきか。 私がおこなっている方法は、windows10の英文読み上げ機能を利用して、英文の音声を聞きながら読書する方法である。設定→言語→英語をインストールする。その後、英文の書かれたサイトを開き、英文上でマウスの右クリックをして、read aloudを選択する。これで英語の音声を聞きながら読書ができる。 下記のリンクは、モームの『大佐の婦人』である。これも行方昭夫先生の『英文翻訳術』で扱われれている。本を購入する前に、この英文読み上げ機能を利用して読んで読んでみた。 http://kissgrammar.org/Courses/Enl121/Anthology/Maugham_Colonels_Lady.html

論文の入稿

本日、ようやく論文を入稿した。8か月に及ぶ研究と執筆で、疲れ果てた。研究当初は、本当に論文を完成できるのか、不安ばかり。プレッシャーもあったが、何とか形になった。2か月間の推敲と修正を続け、提出前には第三者からのフィードバックももらった。初見の読者にも、興味を持ってもらえ、理解しやすい構成に仕上がった。あとはマイナーな修正だろう。 この論文は、多読実践から生まれた研究であった。多読授業に苦労し、なんとかしたいと思ったのがきっかけ。洋書の読書に飽きる生徒。単に絵を眺めるだけの生徒。居眠りやおしゃべりの低意欲の生徒。お互いに授業時間を消化するだけの、無意味な時間。もう耐えられない。そこでいろいろな文献を読んだり、研修に参加した。 理論を学び、授業で実践。あたらしい教材を試しに作ると、生徒の反応がとてもいい。これは仮説を立て、研究にできるのではないか。これが研究のきっかけであった。 研究論文のコンテストに企画案を提出したのが1年前。出したあとは、そのことも忘れていたが、ある日、入選の通知が届く。優秀な企画なので、助成金を出すので論文を書き上げなさい、と言われる。えぇぇ、どんな企画を提出したのかも、記憶は曖昧であった。 その日から研究と執筆開始。構想を練り、論文の体裁を整えるのに苦労した。現職の英語教員で、論文を書こうという教員は少数派だ。周囲に相談もできず、英語系大学院にも通ったことはないので、独力で論文を書くのは苦しかった。 だが、英国のMBAで修士論文を書いた経験が、大いに参考になった。MBAの論文経験が、英語教師になって書く論文の役に立つとは。しかも誰からも頼まれていないのに、勝手に書いた論文である。周囲からみれば、変り者である。 だが、私は英語教員をキャリアのゴールとしていない。自分の英語多読教室を設立するのが、目的の一つ。多読を中心に、スピーチやディスカッション、欧米の大学院でのdistance learning支援などを提供したい。 そのためには、実績が必要である。単なる英語教師は、世の中に吐いて捨てるほどいる。差別化しなければならない。そのための手段が、研究論文の執筆や教育賞への応募である。欧米のMBA留学だけでなく、欧米の英語教授法をdistance learningで学び、大学院卒業も目指す。PhDも計画する。 日々の仕事に、価値づけをすることを心掛ける。意に沿わない仕事を振られて、受け身でするのも仕事。研究対象として新たなチャレンジをするのも仕事。仕事を文書化し、仮説検証して論文の形態として世に問うなど。今後も引き続き、仕事を「研究のヒントを得る機会」ととらえ、価値創造を目指していく。

“Mr.Know-All” モーム『物知り博士』

行方昭夫『英文読解術 Mr.Know-All』を購入するか迷う。そこで、まずyoutubeで音声を聞きながら英文をパラレルリーディングする。 https://www.youtube.com/watch?v=0EfWvf2IhYo https://www.youtube.com/watch?v=H6NsEGHI1X8 大まかに概要を把握できたので、本を購入。丁寧な解説で、内容理解が深まる。モームの短編を初見で読んでも、理解度は40~50%程度。精読してようやく理解できる。私にとって多読素材ではないことは確かである。 この作品は、人間の機微、心情の転換が鮮やかに描かれている。音声は15分程度なので、すぐに読める(聞ける)。音声素材を使うと、ぐっと原書の内容が迫ってくる。youtubeを使いながら本文を楽しむことをおすすめしたい。 解説には江川泰一郎『英文法解説』が使われている。リファレンスとして使ってみると、わかりやすい。 4月からはこんな英文学作品をのんびり読むこともないだろうな、、、と複雑な気持ちになる。時間のあるうちに、できるだけ文学作品を読もうと思う。