1年間の授業を振り返る

3月も半ばを過ぎ、担当する英語の授業も終わりました。 例のごとく、1年間授業した感想を生徒から集めたのですが、昨年とは違ったコメントが多く面白かったです。 昨年の春休みに、ある先生の研修を受けて、その方の授業をかなり参考にさせていただきました。おかげで授業全体をall Englishで進めても、生徒の理解度が下がらない、逆に「わからないから、なんとか理解したい」という意欲を引き出すことが出来たと思います。 「授業進度が早く、英語で授業されるので最初はむずかしかったが、必死についていくと英検準二級を取れたり、英語力が伸びた」 という嬉しい声も何人かから出てきました。 授業開始の4月から5月は、英語だけで授業をしても「わかるわけねーよ」「日本語の単語訳がないと、全然わからない」「授業進度が早すぎる」など、生徒から不満ばかり出てきました。 他の担任からも、「面談で、あなたの授業、生徒が全然わからないって言ってますよ」などの声も、届けていただきました。 しかし1年続けると、「スピードに慣れた」「英語で話すチャンスが多くてよかった」「英語でのやり取りが楽しかった」「体を使った活動が多くて、飽きなかった」「昨年の先生より、授業が楽しかった」など、好意的なコメントが多くて驚きました。 当初、全然わからないとグチばかりだった生徒も、「最初は英語が早すぎてついていけなかったが、徐々に慣れて内容も理解できるようになり、嬉しかった」とコメントしてくれて、苦手であった英語も、英検を3級合格し、準二級の一次試験も突破してくれました。 やはり、教員は、自分が正しい、と思うことを、自信を持ってやり抜けばいいのだと確信しました。 学習者の成長を促すよう、指針を示し、励まし続ければ、若い彼らは大きく伸びる時がある。 目の前の生徒からネガティヴな反応が出ても、周囲から雑音が入っても、それにブレてはならない。 たくさんの学びがあった1年でした。 来年度は、CLIL型授業に挑戦してみたいとおもい、テキストを読み込んでいます。 また英語の多読多聴学習についても研究し、実践報告や論文を書きたいと思います。

研究授業が終わりました

先日、研究授業が終わりました。 教員の初任者は年に3回、研究授業を3年間行うことになっています。今回はこれまでの学びの集大成という位置づけで、授業に臨みました。 1時間の授業の最後に、リテイリングをゴールに設定しました。Picture drawing, Oral interaction, 英問英答のグループ活動、新出語彙の導入と練習、音読、最後にリテイリングという流れです。 今回、1時間の授業でコミュニケーション英語Ⅱの1パートが終わるような授業構成になりました。参観してくれた先生から「毎回授業1回で1パート終えてるの?」と驚かれました。1パートで終えようとしているのではなく、授業準備に時間をかけ、内容を深めていったら、1時間で終わるようになった、というのが正直なところです。 この授業では、すべて英語のみで授業を行ったところを見ていただきました。過去2年間は日本語を使用する場面が多かったのですが、今年は年度当初に掲げた、「英語で教える英語授業」を何とか実践できたと思います。 1年目の授業に比べたら、まったく違った授業構成です。すこしずつ自分の目指す、「イギリスで受けた英語の授業」に少しは近づけたかなと思います。 理由を振り返ると、自己投資しつづけてきたことがあげられるかもしれません。1年目は20日以上授業研修会に参加し、2年目以降も年に5回程度は身銭を切って講習を受け続けています。通訳案内士の試験など、英語資格試験の勉強も続けています。 年度当初に読んで参考になったのは、相沢佳子さんの『850語で話せる英語』という本です。ベーシックイングリッシュの基本的な考え方が理解でき、まさに目からうろこでした。教科書の新出単語を易しい英語で説明するためには、パラフレーズの力が必要なのですが、これまでこの方法がよくわからなかったのですが、850語という語彙制限があれば言い換え易いのです。 生徒にどんなスピーキング力を身につけさせたいか、と問われたら、「易しい850語程度の単語を組み合わせて、自分の言いたいことを英語で伝えられる力」と答えると思います。 来年度は、また新たな目標を設定したいと思います。

ELEC 北原先生の講習会

ELECの研修会に参加しました。講師は北原延晃先生です。中学校の英語教師の方ですが、多いに参考になりました。参加した後、「まだまだ自分は、授業研究と英語力の研鑽が必要だ」と痛感。以下、気づきをまとめます。 1、英語教員が受けても、「英語を深く学んだ」と感じさせる模擬授業 今日の題材は中学2年の教科書です。本文は簡単な内容ですが、教える人によって、題材は浅くも深くも教えられると痛感しました。 まず既習事項の確認と定着が仕組み化されている。スパイラルワークシートという宿題用プリントを埋め、授業冒頭で確認する活動です。既習文法項目がおさらいできる。単語の活用や品詞も確認できる。「goodと同じ意味の語を書け」など、語彙力も試されれる。わずか5分程度の確認ですが、これを毎時間繰り返すことで文法項目の理解が深まる。 次に語彙指導が豊富で深い。新出語彙を導入するとき、コロケーションや同意・反意語、派生語まで教える。例えばcyclingからbicycle, tricycle, unicycleなどまで。またparhapsの言い換えは、と問うことで、probablyを引き出すとか。 2、パフォーマンステストを設定することで、生徒に必死で準備させる仕組み 教科書の本文をALTに音読し、発音をチェックされるテスト。5人1組で、指定されたページを読む。このパフォーマンステストを設定するだけで、生徒は真剣に音読する。 3、教師側が文法力、語彙力を磨き続けないといけない、という苦しくも、良い意味でのモチベーションを得られる授業構成 ピクチャーカードや写真を提示し、Tell me about a girl in the middle.などと少女について1文で説明させる活動がありました。最初の生徒は”A girl is sitting on the chair.” 、次の生徒が”A girl…”と続けると、ブブーと不正解音が鳴る。代名詞Sheから始めよ、と指摘する。この指導から、accuracyを大切にされていることがわかる。 一見厳しすぎる指導かなとの思うが、思ったことを不正確でも言い続けるだけでは、正しい英語は話せるようにはならないし、ましては書けるようにもならない。また英検2次試験でも不正確な英文として減点されるので、大切な視点だときづきました。 こういったやり取りを行うには、教員側に正確な文法力や豊富な語彙力が求められる。英語教師は”Practical English Usage”, Michael Swan を読み込み、確認問題をすべて解ける文法力を持つべきだ、と北原先生は言っている。私も英文法力には正直いってまだまだ自信がない。来年はこの本を1冊読み込もうかと、反省しました。 来年は、語彙指導を広く、深く。“Practical English Usage”, Michael Swanを読み込む。パフォーマンステストを設定する。TimeかThe economistを定期購読し、授業にAuthenticな素材を取り入れる。などを目指したいです。