届いたはがき

公開講座を受講していただいた方から、はがきを頂戴した。 科目免除を目指し、センター試験に出願したそうである。 公開講座の内容を参考にしていただいとのことで、私も大変うれしい。 驚くことに、受講生に配布した小冊子の誤植も指摘してくださった。拙い文をお読みいただき、お配りしてよかった、と改めて思う。 目の前の人に喜んでもらえる小冊子、それを手に取る人にとって必要な情報がまとまっているパンフレット。これなら、人に読んでもらえるのだ。そして内容を充実させ続ければ、いつか本になるはず。と、受講生から頂いたはがきを読み、確信した。 小冊子の発行や、公開講座の実施は、次のようなことにつながる。たとえば教育の機会均等に資する、英語学習のモチベーションを提供する、私のこれまでの企業・留学・教育機関の経験を共有し参考としてもらう、などなど。考えてみればこれは一つの社会貢献かもしれない。 仕事に家庭、キャリアのための論文作成と、やることは山積みであるが、「公開講座に来ていただいた方に、喜んでもらえる小冊子」をコツコツと加筆修正することも、意義のあることだと気づかされた。 私の講座や、小冊子を読んでいただいて、前向きなチャレンジを始めた方が一人でも現れたら、それは教師冥利に尽きる、素晴らしいことである。

26 通訳案内士について語ると、高校3年生はどう反応するのか

 AI(人口知能)の発達により、2050年までに、今ある職業の80%は機械に代替される、いう衝撃的なレポートが話題になった。報告では、大半の仕事がなくなるなか、教師の仕事は残ると書かれていた。なぜであろう。一つには、人間の意欲を刺激して引き出せるのは、AIではなく人間しかできない仕事だからだ。  教師が生徒を動機づける方法はいくつか考えられる。まず励ましたり、叱ったりするこが挙げられよう。これ以外に、教師が自己開示し、生徒に影響を与えることも考えられないか。例えば、「課題に挑戦する教師の姿を、ロールモデルとして生徒に提示する」。生徒はどう反応し、意欲はどう変化するのだろうか。この問いを検証してみたいと思い、1年間かけてある試みをした。授業科目に関連した資格取得を、教師である私自身が挑戦し、その結果を生徒に報告したのだ。  結論は、「授業に関連した資格に挑戦し、結果を報告するという教師の自己開示は、ある一定数の生徒の意欲を引き出す」。自己開示は、生徒に「自分もできる」という自己肯定感や自尊感情も与えるのだ。教員が自己開示し、それに反応する生徒が1人でも2人でも現れたら、それだけでも価値があるといえる。  理由の一つは、身近な教師の姿を見て、生徒の挑戦意欲が刺激されたためである。授業の最後に集めたアンケートには、生徒の心が動いた様子が読み取れる。次のような生徒のコメントがあった。 「観光系の大学に進学するので、在学中に取得してみたい」「国家資格で能力証明になるし、英語力も伸ばせる」「自分も英検1級レベルの英語力は取りたい」「まだ英語力が足りないが、英語力が伸びたら挑戦したい。浅草で観光案内もしたい」「街で見かける外国人を助けたい」「日本文化を楽しいでほしいから、自分も通訳案内士を取ってみたい」「通訳案内士の資格があれば、日本にいて外国人と関わる仕事につけると分かった」等である。  今回、教員の挑戦と結果を聞いて、自分も同じ資格に挑戦したい、と希望する生徒が40%現れた(23人中9人)。  一般的に、通訳案内士資格の高校生の間での認知度は、ほとんどない。授業開始時点で、通訳案内士の試験を知っている生徒は、23名中1名のみであった。大学受験にも活用できないため、存在自体を知らない生徒が多い。しかし適切な情報提供と、身近な教員のモデルを知ると、意欲が刺激されたといえる。  特に、一定程度の英語力を持っている生徒は、前向きな反応が多かった。クラス内で英検2級を持つ2名、準1級取得者の1名は、資格試験に挑戦したいと言った。もともと英語が好きで、高校卒業レベルの英語力(実用英検2級)を取得している生徒にとって、全国通訳案内士試験は、次に目指すべき目標として適切なストレッチなのであろう。  (1141語) 

25 全国通訳案内士 個別学習法  一般常識は免除申請を目指そう

一般教養科目は、出題されるか予測しづらいため、合格点ギリギリで落ちてしまう受験生が多い科目だ。そこで、より受験対策をしやすいであるセンター試験を受験してみるのをおすすめする。理由は、沢山の受験参考書があり、対策しやすい。また試験は良問のため、きちんと学習すれば点がとれる。勉強量がそのまま点数に反映される。そして免除基準の点数は決して高いものではない。センター現代社会が80点以上取れていれば、案内士試験の一般常識目は免除となるが、1~2か月集中して学習すれば、十分に狙える点数である。  私はセンター入試を受験した。目的は、全国通訳案内士の受験科目で免除申請を得るためである。通勤時間を利用して対策した。高校を卒業してから遥かな時が過ぎ、勉強方法に四苦八苦の日々。受験がおわり、やっとプレッシャーから解放された。試験後の感触では、自信をもって解答できたのは70点ぐらいだったので、ダメかな・・と思ったが、自己採点すると、90点弱点。受験生が高校生のなか、私のような社会人が受験することは珍しく、会場でも居心地の悪さを感じたが、この結果で報われた。  高校生、大学生は、高校で現代社会を学んだアドバンテージを利用しない手はない。ぜひセンター試験の点数を使って、免除資格を手に入れてほしい。  これで、全国通訳案内士の受験科目結果は以下の通り  1次試験  日本地理 不合格  日本歴史 合格のため、30年度は免除  一般教養 不合格だったが、センター現代社会80以上点のため、30年度は免除  実務科目 30年より新設  英語   英検1級のため免除  社会人は学習に時間を割けないため、科目免除を利用して免除科目を積み上げることが、合格の近道といえる。また科目を見るとわかると思うが、高校生はまさに日々の勉強が、全国通訳案内士の科目とつながっているので受験してほしい。  では一般常識の免除資格を得るための学習は、どのように行えばよいのか。社会人がセンター現代社会を受験した記録から振り返ってみる。  私はフルタイムの仕事を抱え、まとまった学習時間はなかった。そこですべて通勤時間等の細切れ時間を利用した。期間は11月から試験までの、約2か月。途中勉強できなかった時期もあり、実際は1か月勉強したかどうか・・・という程度だ。  使用した参考書は以下の通りである。  1、センター試験現代社会集中講義 三訂版 (大学受験super lecture公民)  昼神 洋史  おすすめ度★★★★  コメント  大変コンパクトに試験内容がまとまっている。  この本の指示通り学習すれば、70点~80点までは取れる。しかし、この本だけで80点以上をコンスタントに取れる力がつくかといえば、ノーである。  今年のセンター入試を受験してみて、項目についての深い知識を問うものや、論理的思考を問う問題が数問出題されていた。  こういった問題は、やはり過去問を何度も解いて、解答感覚を身につけるのがよい。  2、蔭山のセンター現代社会 パワーアップ版 (大学受験Nシリーズ)  蔭山克秀  おすすめ度★★  コメント:  現代社会の概要をつかむために購入。3~5時間で読了できる。  項目説明に思想的に極端な箇所(かなり左翼的・断定的)なところが散見され、社会人が読むと違和感を感じえない。  あくまで全体イメージをとらえる目的でのみ使えば、〇  3、センター試験過去問研究 現代社会 (2018年版センター赤本シリーズ)  教学社編集部  おすすめ度★★★★  コメント:  私はこの過去問を5年分、2回解いた。  過去問が解けない、とインプットばかりに力を入れるのではなく、早期にアウトプット、つまり過去問を解くべき。  できない問題を知って、それからセンター試験現代社会集中講義や教科書などに戻って、知識をインプットしていくと効果的に学習できる。  過去問を解き、わからないところは参考書を確認して、知識を増強させていく、という学習方法が、遠回りのようで、高得点への近道になる。  4、大学入試センター試験過去問題集現代社会 2018 (大学入試完全対策シリーズ)  駿台予備学校  おすすめ度★★★  コメント:  本試験用紙と同じサイズのため、テスト前に学習すると可。  しかし本が重いため、通勤の持ち運びには向かないので、★ひとつ減らした。