「身銭を切れ」と英語教育

冷や汗をかいて、online英会話を終えた。

テキストに沿ったQ&Aでなく、話のながれで多様な問いを矢継ぎ早に質問される。言いたいことを、スパッと英語で話すことに窮する。汗をかきながら、必死に議論する。楽しい時間であった。

コミュニケーションを成立させるために、大切なことは、自分の意見を簡潔につたえること。そして、その表現は、自分で「発明した」英語ではなく、どこかで読んだり聞いたりした、「こなれた」英語であるべきだ。よく使われる単語の連結、コロケーションである。

それを瞬時につなげたり、組み替えたりすることで、英文を作っていく。プレハブ工法ともいえる英語の話し方であるが、馬鹿にできない。パーツとなるプレハブの量が蓄積し、それを自在に組み替えて発話できれば、流暢に見えるであろう。

受験英語を学ぼうが、ビジネス英語を学ぼうが、言語はコミュニケーションを度外視はできない。たとえ文法を学んでいるとしても、コミュニケーションを無視することはできない。音声を最重視すべきである。耳で聞き、読めるようなって、口に出し、書けるようになる。

英語教師が、英語を道具として使い続けることは、常に続けるべきである。その実践があって、初めて英語の指導に血が通ってくる。

『ブラックスワン』の著者である、ナシーム・ニコラス・タレブは、「身銭を切れ、身銭を切らぬ者は、他人を犠牲にし、物事を複雑にしていく」と言った。身銭を切れ、とは金を使えという意味だけでなく、リスクをとって実践せよということであろう。

英語を教える者は、リスクを取り、現実世界で英語を使え。そうでなければ、指導法はねじ曲がっていく。

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