ホモサピエンス全史

時間が出来たので手に取った一冊。

人類の歴史の転換点を、3つの革命から描いている。認知革命、農業革命、科学革命である。

「虚構」をつくること、それを空想する力をもったことが、見知らぬ人同士を強力することを可能にさせた。膨大な人間を組織することができるようになった。物語を作り、それを信じる力を手にした。認知革命である。

狩猟から農耕生活に転換することで、収穫量を計算できるようになり、人口増加につながった。しかしそれは狩猟時代よりも生活が楽になったわけではない。逆である。小麦を手に入れるため、過酷な労働を人間に強いるようになった。著者はこれを「史上最大の詐欺」とまで書いている。

個体数が増え、繁栄している種が、幸せかどうかはわからない、と著者はいう。家畜化された牛は、この世で最も惨めな種である、とまで書かれている。人間の必要のためだけに飼育され、大半はすぐに殺される。

人類の歴史について、視野が開ける本である。だが、いまの時期に読んでいると、気が重くなってくる。非常時においては、もっと軽い内容の本を読みたい、とも思う。

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