ICTを捨て、アナログ授業へ

先日授業のアンケートを取った。ICTとアナログ授業のどちらがよいか、という質問をした。

年度当初はICTを使った授業であった。アクティビティ重視の構成。生徒はICTの画面に視線を向けるので、教師である私とのインタラクションはほぼなし。生徒と生身で向き合っていない感覚が、常にあった。よそよそしい感じとでも言おうか。

途中、板書と写真をつかったアナログの授業に変えた。授業の達人から、授業改善の指導を受け、「ICTをやめてアナログにせよ」と助言をもらったことがきっかけだ。アナログ授業は地味なので、生徒を引き付けるための事前準備ががいる。「生徒とのやりとりを成立させること」だけを考え、対話問答集を事前にタイピングする。授業では写真をみせながら生徒へ発問し、教科書の内容を導入する。

アナログ授業に切り替えた時、気恥ずかしかった。だが今はずいぶんと慣れた。

さて、アンケート結果である。生徒60名から回答を得た。

以前のICTの授業がよい=21%

アナログ授業がよい=51%

どちらでもよい=29%

アナログがよい、と答えた理由は、内容が理解しやすい、集中力がつづく、が多かった。世間一般には、ICTのほうが効果的、という印象があるだろう。しかし教育の現場では、アナログの方が理解しやすく、集中力も続くと生徒は言う。意外な結果だ。

つまり、ICTよりもアナログがよい、という生徒は2.5倍に上った。彼らは古き良き、アナログ授業の良さを実感したのだ。「やりとりを成立させる」という視点でオーラルイントロダクションを書き、英語で教科書内容を導入する。この手法は、劇的な効果があった。

授業者の実感として、私のアナログ授業スキルが磨かれば、アナログ授業がよいと回答する生徒はもっと増える。

授業を極めた達人に指導を請い、引き続き授業改善を続ける。

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