論文執筆も佳境に

多読実践の実践研究論文を執筆している。進捗率70%まできた。 実践研究に協力してくれた生徒への感謝を込め、授業の最後に、研究の途中経過を説明した。 ある生徒が、「なんでこの活動やるのか、意味わかんない」とアンケートに書いていた。そこで、ワークシート開発の理論的背景を説明する。論文の「先行研究」部分を読み上げることにした。 次に、収集したデータの分析結果を説明する。リサーチクエスチョン5個中、4つの執筆が終わっていたので、その論文部分を読み上げる。 生徒の内面に起こった変化が、統計的に有意と出たことを説明する。生徒は、へーと反応する。 伝わりづらい箇所は、書き直しが必要なところ。生徒の反応を見ながら、論文に磨きをかけていく。 生徒は、私がどんな研究をやっていたのか、ここでようやく理解できたようだった。 あとは、1項目の分析を行う。そして考察部分を執筆する。なんとかゴールが見えてきた。 この研究で開発したリーディング用教材を、勤務校の外国人が「来年度使わせてくれ、スピーキング活動に使える」と頼んできた。もちろんいいよと快諾する。ネイティブ教師も「使える!」と判断してくれたのは、大変うれしい。 ある生徒は、「先生、今日の多読授業で、例のワークシートやらないんですか」と聞いてくる。今日は用意していない、と応えると、「あたしあれ好きなんで、やりたいです」という。慌ててワークシートを取りに帰り、みんなで取り組んだ。 先日、生徒の活動もビデオに撮ったので、第三者に説明しやすくなった。まずは論文提出を目標に、執筆を継続する。今後、所属団体での発表も試みたい。

ICTを捨て、アナログ授業へ

先日授業のアンケートを取った。ICTとアナログ授業のどちらがよいか、という質問をした。 年度当初はICTを使った授業であった。アクティビティ重視の構成。生徒はICTの画面に視線を向けるので、教師である私とのインタラクションはほぼなし。生徒と生身で向き合っていない感覚が、常にあった。よそよそしい感じとでも言おうか。 途中、板書と写真をつかったアナログの授業に変えた。授業の達人から、授業改善の指導を受け、「ICTをやめてアナログにせよ」と助言をもらったことがきっかけだ。アナログ授業は地味なので、生徒を引き付けるための事前準備ががいる。「生徒とのやりとりを成立させること」だけを考え、対話問答集を事前にタイピングする。授業では写真をみせながら生徒へ発問し、教科書の内容を導入する。 アナログ授業に切り替えた時、気恥ずかしかった。だが今はずいぶんと慣れた。 さて、アンケート結果である。生徒60名から回答を得た。 以前のICTの授業がよい=21% アナログ授業がよい=51% どちらでもよい=29% アナログがよい、と答えた理由は、内容が理解しやすい、集中力がつづく、が多かった。世間一般には、ICTのほうが効果的、という印象があるだろう。しかし教育の現場では、アナログの方が理解しやすく、集中力も続くと生徒は言う。意外な結果だ。 つまり、ICTよりもアナログがよい、という生徒は2.5倍に上った。彼らは古き良き、アナログ授業の良さを実感したのだ。「やりとりを成立させる」という視点でオーラルイントロダクションを書き、英語で教科書内容を導入する。この手法は、劇的な効果があった。 授業者の実感として、私のアナログ授業スキルが磨かれば、アナログ授業がよいと回答する生徒はもっと増える。 授業を極めた達人に指導を請い、引き続き授業改善を続ける。

アンケート項目

授業アンケートで集計する項目について。 ICTを使っていたOral Introductionと、アナログでは、どちらが理解しやすいか。どちらが楽しいか。どちらがインタラクションが多いか。 授業の中で、どの活動が一番頭をつかう、思考力を問われる活動だったか。 どの活動が楽しかったか。 ライティングノートのメリットは。 もうすぐ授業が終わる。今年度は、授業改善のヒントをもらうという目的で、生徒の感想を集計したい。