2020年の目標(1)

先日、時間が出来たので御岳山へ行った。電車→バス→ケーブルカーを乗り継ぎ、せっかくならと武蔵御岳神社まで向かった。以外に勾配がきつい。20分ほど歩いて、神社に到着。お参りし、御朱印帖を購入した。 山頂からは関東一円が見渡せる。スカイツリーだけでなく、筑波山まで見えた。大迫力だ。この地理的な特徴が、地域信仰を集めた理由かもしれないと思った。 2019年も終わる。毎年恒例、来年の目標を設定しないと。 数値目標は、1)学術論文を1年に1本投稿2)懸賞論文に毎年3本投稿3)1200字の記事投稿を1週間に1本 1、論文の完成。2月中に論文を完成させる。 この半年間、一番時間をかけてきた。勤務校での実践を出版物にまとめることのできる機会だ。優先順位は1番。この3日間、出身大学の図書館に通い、1日5時間かけて文献を15冊ぐらい読んだであろうか。疲れ果てる。 使えそうな記載を京大カードに書き写し、並べ替える。筋が通るストーリーになったら、それをノートに書き出す。そしてようやくパソコンに打ち込む。先行研究の部分はほぼ完成した。 授業実践の部分は先月からコツコツ書いてきた。研究の方法は先週書いた。時間はかかるが、毎日続ければ前へ進む。論文は、文献を読み、こつこつ書くしかないのだろう。来年は、実験データの分析と議論部分だ。 2、家族旅行を計画し実行する。 家族の旅行を春に、退職祝いの旅行を夏に。今から準備する。 3、英文法の導入時、オーラルイントロダクションを事前にタイピングする 中学校の内容を指導するつもりで、文法指導を研究する。文法の導入は、題材を決め、オーラルイントロダクションの手法を用いる。事前に話す内容をパソコンにタイピングする。文法事項ごとに実践例を書き溜める。 知識を得るため、英文法はやさしいQ&Aや解説書など、20冊読破を目指す。 4、他の論文公募に応募する アウトプットすること自体が目的。論文にできるような実践に取り組む。A4で12ページ程度まで。通訳案内士の資格を活用した授業実践を、MBAの知識と掛け合わせられないか。 5、大学院進学の準備 国内進学がメイン。修士のあと、博士課程も考えた選択を検討。授業の実践をベースにした研究がしたいので、TESOLでCLIL研究がよいのだろうか。海外であれば、図書館学にも興味がある。8年後のプランを描きながら、まず3年間の予定を決めたい。

Odyssey Reading

多読学習の支援ツールを開発し、実践を続けている。 ワークシートのネーミングをどうするか。多読をするとき、イメージしてほしいことはなんだろうか。 MBAのナレッジマネジメントの教授が、”Learning is a risk taking activity.”といった。リスクを伴うチャレンジをしたとき、人は学ぶのだ。 読書とは、単に知識を得る活動だけではない。自分の人生を豊かにするための、知的な冒険だ。 本を読む前に、大胆な仮説や推論を立ててから読むとどうだろう。さまざまな可能性をいったん捨て、思い切って「こんな話だろう」「こんな単語が使われているかもしれない」と、自分の既存知識を活性化させる。 既存知識を活性化し、自分なりに話の筋を作ってみるからこそ、実際に読んだときに、本と対話ができる。自分の意見を持たない人は、相手と対話はできないはずだ。せいぜい「そうですね」と相槌をうって、意見に迎合するぐらいだ。 多読活動を、単なる楽しみを越える、「知的な冒険」と定義してみたい。読書前の活動は、いわば冒険の準備だ。丸腰で冒険するには、少々心もとない。思い切ってタイトルや表紙から内容を推測し、読書という冒険の地図を片手にぼ冒険を始める。 「地図」を基に、本の内容と対話しながら、話の筋を追っていく。読書中の活動だ。 読書を終えると、「冒険」を振り返る、読書後の活動が待っている。冒険の記録をしたためるのだ。この振り返りが、自分にとってこの「読書という冒険」がどのような意味があったのかを、はっきりと教えてくれる。 自分の人生を豊かにしてくれる本との関連性を見つけだす。スピーキングやライティング活動に生かせそうな表現を見つけ、「武器」を増やす。どんな話だったかを要約し、冒険を経験していない第三者へ伝える「冒険の記録」を作り、第三者に「冒険の語り部」として本を語る。 このプレリーディング活動→インリーディング→ポストリーディング活動の一連の流れで、私の生徒は1冊の本を深く味わうようなっていった。知的な冒険を楽しんでいた。 このワークシートを、Odyssey Reading と名付けたい。Odysseyとは、ホメロスの書いた、冒険の大叙事詩。「放浪冒険旅行」の意味だ。放浪には危険が伴う。多読という活動を、少しでも知的でエキサイティングなものにしてほしいという思いを込めた。 改良を引き続き加えていく。

授業に熱心に取り組む生徒に、進路を聞くと、ブライダル系だという。 何か将来のためになるような授業が出来ないかと思案していると、思い出した。結婚式を海外であげたことを。イギリス留学中、大学院の同期を招き、旧裁判所のホールを使った。 業者を通さず、妻と二人で現地人が使う式場を抑え、手配した。コーラスグループやカメラマンとの交渉も全て行った。 全て英語で式が進行するので、英語教材にもなる。イギリスの文化も学べ、海外志向も刺激できる。 年末でカリキュラム余裕があるので、「結婚式の様子をビデオで見てみたい?」と聞くと、関心を示していた。 個人としては恥ずかしいが、英語教師としては生きた教材提示、つまりauthentic materialsを持っていたことに気づく。 関連したパンフレット地域の記事を読ませてたり、結婚式の手配をシミュレーションさせる活動で、リーディングやスピーキングも養えるだろう。 あとは妻の許可が出れば、英語教材化して見たいものだ。http://learningshelf.net/en/2015/02/13/%e6%89%8b%e4%bd%9c%e3%82%8a%e3%81%ae%e6%b5%b7%e5%a4%96%e6%8c%99%e5%bc%8f/

ドリフターズの『8時だよ、全員集合』をリアルタイムで観たことのある人は、40代以上の層だろう。1969-85年まで放送された、超人気コント番組だ。 メンバーの1人、志村けんは今も第一線で活躍し、お笑い界の大御所と言われる。 そのレジェンドに可愛がられている芸人がいる。千鳥の大吾だ。お笑いの師匠として、さまざまな媒体で「志村けんへのリスペクト」を語っている。 二人は仕事で共演するだけでなく、プライベートでも呑みに誘われ、師弟関係を深めている。 大吾の言葉で印象的な言葉があった。「俺たち芸人はダウンタウン世代。お笑いの教科書があるとすれば、20ページ目から読んでいるようなもの。俺は志村さんから、お笑いの教科書の1ページ目から教わっている。」 彼は志村けんの古き良きお笑いの技術を、公私を共にしながら盗もうとしているのだ。おそらく彼は、言語化しづらい笑いの基礎技能の暗黙知を、志村けんから体で学んでいるのだ。この基礎技能を手に入れれば、芸人としてのさらなる飛躍、つまり伸びしろが増す。 これは、英語教師にも言える。今流行の教授法は、いわば教科書20ページ目。基礎が抜けたまま、英語を教えているようなもの。 英語の指導力を磨くには、流行だけをおっても伸びしろがない。教授法の歴史を学び、指導技術を基礎から磨くことが必要だろう。

現在取り組んでいる研究テーマの最終データを収集している。今が山場だ。ここでデータを固めることができれば、少しゆっくり出来る。 目的は、多読授業の標準化提案。単に本を読むという普通の多読学習に飽き始めた生徒に対して、手を動かし、書いたり喋ったり聴いたりとさまざまな感覚を駆使して多読させる。 これを網羅したワークシートで多読授業のモデルを作り、効果の仮説検証する。英語力が向上するか。 また理解度や意欲の向上といった内面の変化も調べる。ワークシートで英語が苦手な人も意欲を持って多読学習に取り組めるかを測る。 被験者の授業参画意欲が高いうちに、膨大な量のアンケートに回答してもらいたい。だから実施タイミングや時間を慎重に計ってきた。一気呵成に終える。 データ収集があと数人で終わるので、もう一息だ。研究の意義を語り、協力を促すのは骨が折れる。だが収集したデータを見ると、生徒の本音が垣間見れたり、「本当に効果があると実感しているな」と思える瞬間がある。これは嬉しい。 思いの外評価が高いので、活動の正当性が裏付けられる。すでに多読学習にはまり、自立した多読学習者になっている人よりも、本の読み方や楽しみ方を知らなかった人が、深い読みを体感している。多読支援ツールとしてのより高い効果を実感しているようだ。 論文の量的データをサポートするような質的データが集まり、もう少しで論文を書き始めることが出来る。足掛け1年、大プロジェクトになった。先取的な取り組みが許される環境で本当に良かったと感謝している。 必要なデータを集めた後は、一気に論文を書き上げるのみ。