語順の大切さを叩き込む、twetter的ライティング活動

次年度の英語授業では、英語の骨格というべきか、英語の大切な点と言うべきか、「これだけは掴んで卒業してほしい」というモノを打ち出したいと思います。 まず、語順です。 今年度は、田尻悟郎氏の語順指導を試しに導入しましたが、あえなく失敗しました。 説明に癖があり理解しづらいため、もう少しシンプルな指導方法が必要でした。 そこで、毎回こんな理屈を提示して、ライティング活動を行おうと思います。 英語は大事なことから先に出てくる! Who How What Where When だれが どうする 何を どこで いつ I went to observe our baseball club at high XXXX school yesterday. Plenty of works made me irritated in my office last week. など。 今年度の生徒から「twitterを擬したライティング活動などをやってほしかった」という感想をもらいました。 次年度は、語順を徹底的に叩き込みつつ、生徒の自由な表現活動を引き出すような、twitter的活動を取り入れてみたいと思います。上記の語順で140語を書く活動です。

「先生の授業、時間過ぎるの早いっすよ」

あと数回で1年間の授業が終わります。 先日ある生徒 A君から、「先生の授業、時間が過ぎるの早いよ。眠くないし」と言われました。 「それっていいこと?」と聞くと、「そりゃいいことですよ。世界史とか、すごく長く感じるし(笑)」と答えるのです。 この一言は、私にとって、非常に大きな意味のある言葉でした。 理由は、以下の通りです。 私に言ってきたA君は、家庭環境に問題を抱え、1度は道を踏み外したことがあります。 そして中学の授業もほとんど出ないまま、高校へ入学してきました。 当然ですが、私の英語の授業は理解できず、すぐに寝てしまいます。 教室の先頭に座っている生徒に寝られると、教師の自尊心は粉々に踏みにじられるものです。 私は、「真面目に授業を受けない生徒が悪いのだ」と、自分を正当化して気を紛らわしていたのを覚えています。 6月頃のある日、彼がいつものように授業で寝ていると、ある生徒が「おまえ、あんまり堂々と寝るなよ」と諭すと、 彼はさらりとこう言い放ったのです。 「眠くなるような授業をするほうが悪いんだよ」 嫌みのない言いようが、私の胸にぐさりと突き刺さりました。 冗談でもなんでもなく、これは彼が本気で思っていることなのです。 彼にとって「眠くなるような、つまらない授業しか出来ない自分」を、恥じたものでした。 この日から、私は授業改善に本腰を入れました。 「彼を眠らせないような授業がしたい」 「眠られるような授業をしたら、負けだ」 身銭を切って授業研究セミナーに足しげく通い、そこで学んだ事を、ひたすら指導案に盛り込み、書き直し続けたのです。 ある進学校のベテラン教員が模擬授業をしたとき、「この授業方法は使える!」と感じた時を覚えています。 授業展開が工夫されていて、生徒が眠る暇がない。頭と体が常にアクティブにならざるを得ないのです。 彼女は、「私も生徒に寝られてしまい苦労しました。生徒に寝られたら負け、という気持ちで授業しています」と言っていたのを聞いて、「同感だ。生徒に寝られることほど悔しいことはない。まずはこの人の方法をコピーさせてもらおう」と決めました。 参考にした授業は彼女だけではありません。さまざまな先達の授業を体験し、使えそうな授業活動をかき集め、指導案に盛り込みました。とにかく必死で研究し、授業で使っては生徒の反応をみて修正を続けました。 結果として、授業内容が大きく変わり、私自身も授業をすることが楽しくなったのです。 冒頭の話に戻ると、授業について来れず、いつも寝ていたA君から、「先生の授業、時間過ぎるの早いっすよ」と言われたことは、私のこの1年の苦労が報われた瞬間でもありました。 どんなレベルの生徒であっても、眠くならず、楽しく、(少しは)英語ができるようになったと実感できる授業が、多少とも実現できた証だからです。 その彼ですが、私が授業を担当しなくなった次の年、学校を去りました。家庭の事情で、結局は高校をやめて、別の学校に転学したのです。大変残念だったのですが、しばらくして学校に来た時、一教科担任の私にも、わざわざ挨拶に来てくれました。「先生の授業、楽しかったっす。お世話になりました」 「一番教師を鍛えてくれるのは、目の前の生徒」と、ある方は言っていました。 これは真理なのかもしれません。