嫌われることを覚悟する ー”いい人”では、良い仕事は出来ない

私は製薬会社の営業からキャリアをスタートさせました。
全ての立ち振る舞いは、そのときの営業部長に厳しく仕込まれました。

顧客は医師です。
「100人の顧客に対し、たとえ1人でも、お前が嫌な感じを与えたら、それで営業職は失格だ」
と、学生臭が抜けない社会人になりたての私に、事あるごとに言われ続けたのを思い出します。全方位に気を配る事を指導されました。

つまり、顧客に対して「いい人」であることを、徹底的に研究して実践したのです。

この基本姿勢を貫いた結果、営業成績があがって社内でのキャリアチェンジの機会を得ました。

しかし、営業職からファイナンスへキャリアチェンジし、MBA留学、そしてベンチャーでCFO見習いと、キャリアを展開して、さまざまな人間をみた経験のなかで感じるのは、

”いい人”というだけでは、良い仕事は出来ない、ということです。
これは自戒をこめての感想です。

仕事ができる人は、本当に大切な場面では、時に嫌われることを厭わない。
「こんなこと言ったら嫌われるかな」などという、しみったれた卑屈さはなく、カラッと主張し、気迫を押し出し、闘うのです。

そもそも、仕事とは、結局は「戦(いくさ)」なのです。
組織の中で働くということは、ことばは悪いですが「他者との陣地の取り合い」のようなものです。自分のやるべき責任をもった人たちが集まって、利害対立しながら物事を進めていく。
「いい人」であろうと、譲歩に譲歩を重ねていては、事はなせない。これでは単なる弱虫です。
結局、気迫と覚悟ある者が勝ち、そうでない者は引きづりまわされるのです。

そしてもう一つ、仕事のできるひとは、そうして「闘った」あとのフォローがうまい。
一言、二言相手に笑顔で声をかけることで、その後の関係性がスムーズに行く事を知っています。

もしあなたが「いい人」であろうとして、物事がどうもうまく行っていないと感じていたら、
・嫌われることを覚悟し、気迫をもって仕事を進める。
・そして、その後の相手へのフォローはかかさない。
ことを気にかけてもいいかもしれません。

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