イギリス貴婦人に学ぶ、資産運用

妻がBath大学のテニスクラブに入っていた時の事です。 毎週水曜日、朝9:00~10:30まで、イギリス人のRICHな主婦層に交じってテニスレッスンをやってました。 レッスンが終わると、気の合う人でカフェに行き、毎回お茶をするそうです。 彼女も声をかけられ、毎回参加していました。 「英語が流暢ではないので、とりあえずニコニコしながら座っているようにしてる」 といっていましたが、頑張って現地人に入り込もうとしていると、私は関心していました。 そこでの話題は、毎回決まっているそうです。 教育と資産運用。 どこのグラマースクール(私立)が良いか、とか、 あたしの資産運用の方法は、とか。 特にイギリス人は不動産の話が好きなようです。 お金の話をおっぴろげにするのは、勤労でお金を稼ぐことを肯定する、プロテスタント系の文化を感じますし、このあたりは、「人前で金銭の話をするのは卑しい」という日本の感覚とはかなり違います。 資産運用の話がホットトピックである理由は、イギリスがインフレターゲットを設定していて、毎年物価が上がっていくからでもあります。 ただ銀行に預金していたら、資産が目減りするのです。 私がいた2年数か月、生活のあらゆる支出で、値上がりを経験しました。 卵、パン、ジャガイモ、コーヒーから、バス運賃、大学授業料、家賃・・・ デフレ社会で長く暮らしてきた私には、新鮮な驚きでしたが、実はこちらが世界のスタンダード。 日本が異常だったんですね。 安倍政権になり、インフレターゲットを日銀と共に設定して実現させる政策を推し進めようとしていますが、 これはまさにイギリスと同じです。 また、来年度から導入が予定されている、日本版isa(少額投資非課税制度)という投資優遇制度(投資100万円内での譲渡益・配当益は非課税。現在議論の途上)も、このお手本はイギリスです。 そういう意味で、私はイギリスを見ていると、日本の明日を結構予想できるのでは、と考えています。 私は、日本人同士がお茶の席でも、「お金=卑しい」という先入観なしで、気軽に資産運用の話ができるような雰囲気になればいいなと思っています。 資産運用の話は「卑しい」ものではなく、自分の資産を守り、効率的に使うためには必要な知識。 そういう認識がもっとひろまってもよいのではないでしょうか。 まずは、資産運用について、周囲の人とためらわずに話すこと。 特に、今後はインフレが予想されますので、預貯金のみでは資産の目減りが進みます。 円安・インフレに強い家計、資産アロケーションを組んでおくことは、ごく一部の富裕層や資産運用マニアだけでなく、われわれ一般人にも求められているのではないでしょうか。

『間抜けの構造』にみる、ビートたけしの”成長のS字曲線”

最近は電車での移動が多いため、時間つぶしに本を読むことにしました。 ビートたけしの『間抜けの構造』を買ったのですが、人目を気にせずに何度も吹きだすほど、面白かったです。 さて、一番印象に残ったのは、彼が自分の人生をデザインする際に、「成長のS字カーブ(sigmoid curve)」を意識していた点です。 sigmoid curveは、よくビジネスサイクルを説明するときに用いられます。 あるビジネスが成長するときは、右肩上がり。そして成熟を迎え、下降していき、最後に陳腐化して競争力を失う。そんなビジネスサイクルの特徴を、S字カーブになぞらえています。 企業の持続的成長には、このビジネスのsigmoid curveを、切れ目なく作り続けることが必要なのは、直感で理解できると思います。陳腐化して売れなくなる前の、余力があるうちに、新たな新商品を開発できる企業は生き残り、失敗した企業は退場を余儀なくされる。 このsigmoid curveは、企業に限ったことではなく、個人のキャリアを読み解く上でも有用だと、ビートたけしの『間抜けの構造』を読んで感じました。 かれはこういっています。 売れない時代から漫才ブームで一気にスターになった後も、どこかで醒めていた。 ツービートで人気の絶頂時に、このままでは先がないと、ラジオを一人で始めた。 売れまくっているときに、どこかで行き詰まりを感じていたのか、フライデー社に殴りこんで謹慎、結果として、考える「間」を得た。 謹慎中どうなるかわからない不安な時期もあったが、復帰後はさらに売れた。 映画も取り始め順風満帆だったが、バイク事故で九死に一生を得た。 これが、映画で賞をとって認められるなど、結果として取る映画に良い影響をあたえたのかもしれない。 ・・・こんな自分の行動を、「うまくいっている自分を、自分で壊してきた」と説明していたのを読んで、これこそが自分の成長のS字曲線を意識的に作っては壊してきたのだと理解しました。 つまり、自分の成長カーブが賞味期限になる前に、自分で壊して新しいS字曲線を作り出すサイクルです。 彼と同世代の芸人の多くが消え去った中、ビートたけしは今だに第一線で活躍を続けています。 その理由は、生き残るためには、いまうまくいっている仕事に満足せず、それがダメになる前に新たなモノを作り出し、切れ目なくつなげてきたこと。そして、そのS字曲線の破壊と創造を繰り返し実行してきた、彼の行動力と洞察力にあるのだと、『間抜けの構造』を読むことで気づかされました。 単なるお笑いの本ではなく、人生のデザインの方法などにも、参考になる一冊です。 間抜けの構造 (新潮新書)/新潮社 ¥714 Amazon.co.jp

外国株を長期的に積み立て、じっくりと資産を築くこと。

どのように資産形成したらよいか、迷っている方も多いのではないでしょうか。 一つの選択肢として、外国株を長期的に積み立て、じっくりと資産を築くことを考えてみてはいかがでしょうか。 もともと、先進国株式はROEやROAが、日本企業よりも高く、効率経営です。 自社株買いや増配にも積極的であり、今後の円安傾向を考えると、今のうちに仕込んでおくことは投資妙味があります。 それこそ膨大な外国株式がありますが、狙うは一点、あるグローバル企業の株式です。 MBAのMacro Economicsのアサインメントで、その企業を取り上げました。 調べれば調べるほど、買いたくなった銘柄です。 高い参入障壁、継続安定した需要、自社株買いや配当重視の効率経営。面白みはないですが、守りは万全。 これはインカムゲインを第一に考える私にとって、適切な投資対象であると気づいたのです。 アサインメントの成績は、まあまあでした(笑)が、私は自分の考え方の正しさを証明したいという思いもあって、折を見て株式を買い増しています。 しかし、私はMBA留学前、よくわからない業界の銘柄を買っては損する日々でした。反省です。 MBAの学びで大いに刺激を受け、業界やビジネスモデルなども細かく細かく分析するようになりました。 ウォーレン・バフェットは、自分の知らない業界の株は買わないことで有名です。勝率をたかめたければ、土地勘のあるところで勝負すべし、ということでしょう。 具体的にはこんな感じで外国株を買っています。 まずキャッシュの元手を作る。もっている日本株を売却したり、給与収入を得たり。 その都度、急激な円安になるまえに、ドルに乗り換える。 そして、目的の外国個別株式を購入する。 これとは別に、4半期ごとの配当を積み上げ、一定額になれば株式を積み増す。 これを繰り返しています。 目標は、株数の拡大です。長期的に安定して配当が見込める銘柄なので、ずっと保有しつづけます。短期の値動きに関心はありません。つまり、キャピタルゲインは狙わず、コツコツとインカムゲインを取っていきます。 短期的な株価下落は、むしろ取得価格を押し下げるし、取得株数も増えるのでありがたいととらえます。 いま、週刊誌や書籍の日本株投資特集が一気にふえました。 言うまでもなく、「短期的に儲かる」という記事が出てくると、気を付けた方がいいですよね。 そうではなく、20年、30年という長期的な視点をもって、国際的な優良株を積み上げ、コツコツとインカムゲインを狙うのは、一つの選択肢になるかもしれません。

夫婦でNISA口座を開設し、米国株を10年買い続ける・・・

NISAをどう使うか、お悩みの方は多いのではないでしょうか。 株を安く仕込んで、高く得る「キャピタルゲイン」を狙うのもいいですが、長期的な資産形成を目指すのも、面白いかもしれません。 私はNISAで株を売って儲けよう、とは考えていません。 非課税枠を利用して海外株式を購入し、得た配当で更に株を追加購入する手法をとっています。 先日、SBI証券から少額投資非課税制度(NISA)の申込書が届きました。 この口座内で保有する上場株式や投資信託の譲渡益・配当金が非課税になる制度です。 毎年100万円/口座までの投資資金から生じる譲渡益・配当が5年間非課税となります。 毎年の非課税枠は2018年から最大500万円。 この制度は10年間アクティブの予定ですので、夫婦二人で毎年非課税枠一杯までつかうことにしました。 妻にも口座開設をお願いし、2人で10年間この口座を活用することとしました。 SBIのNISA投資対象は米国株もOKなので、これまでコツコツ買い増してきた米国の個別株を、来年からNISA口座で買うことにしました。 もともと投資方針として、譲渡益ではなく配当益のみを狙っているので、配当への税金が非課税となるこのNISA制度を使わない手はありません。 非課税枠は5年間ですが、長期保有を前提としているので、売却はしないつもりです。 さて、1年前のMBA課題で調べた銘柄を、現在も毎月買い増しています。 年4回支払われる配当の利回りも高いため、ドル口座に配当がつみあがっていきます。 これをまた、個別株に再投資することをつづけているのです。 しかし、この手法だと配当金に課税されるため、投資効率はわるい。なんとかならないか・・・たとえば・・・ 米国は投資家優遇制度が盛んです。 米国で証券口座を開くと、Reinvestment制度という税制優遇が利用できます。これは非課税で配当金を当該個別株の購入に回せる、再投資優遇制度。いっぽう、これまで日本ではこういった再投資制度はありませんでした。 しかし、NISAの税制優遇を使えば、このReinvestment制度と似たような効率的な投資が可能です。 配当を再投資し続ける、地味で面白みのない投資法ですが、継続することで株数が少しずつ増えていく面白さを味わってみるのも、いいかもしれません。

英国王室批判

エコノミストに,英国王室の改革を期待する記事が乗っていました。 高齢君主は退位すべし、という旨。 英国の首相や副首相は45歳前後。若い力が英国を引っ張っている。 一方、エリザベス女王は90歳。 王位継承権をもつチャールズ皇太子は、九月に64歳。国王へのpromotionを待っている期間は、歴代最長。旧態依然。 そしてこのままでは、ジョージが国王になるのは2070年ごろまで!かかる計算だ。それで良いのか。 、、、と、皮肉たっぷりに書いてました。 現在、欧州では高齢君主が途中退位する事例が続いてます。 確かに高齢の君主に激務を任せるより、動ける若い人間に仕事させた方が、理にかなってはいます。 こうした王室への批判を自由にできるのは、イギリスが厳格な階級社会であり、権力を握る者が、「下々のものには批判する権力があり、それにいちいち反応しない」 という暗黙の了解があるためです。 成熟した社会の姿を、エコノミストに見ることができます。 ロイヤルベビーに湧くイギリス王室にも、目が離せないですね。