教育とは、そもそもビジネスに向かない業種

英語塾の設立を検討する上で、ネックになっているのがファイナンスです。 単純にビジネスとして割り切って英語学校を運営するのであれば、話は簡単。 客単価と回転数を高めて、固定費を回収するだけです。 しかし、私はそうしたアプローチは絶対に取りたくないのです。 これは、自分が企業の経営企画部で、毎日財務や経理を見ているからです。 利益追求、利益確保に目が向くと、人間誰しも、企業設立の理念や志をどうしても忘れてしまう。 そんな場面を、嫌という程見てきました。 数字、数字、数字。 数字は企業活動の一面を切り取り、過去を振り返って未来への進路を決めるための大切なツールです。 しかし、数字は一人歩きする。 お客様の為に、世の中の為に始めたビジネスを支えるための「数字」が、いつの間にか目的にすり替わる。 だから私は、自分の英語塾では、利益確保に汲々とはしたくないのです。 では、どうしたら良いか。 そもそも、教育はビジネスで利益を出しづらい業種です。 本当に意義ある教育を行おうとすればするほど、その成果が見えづらい、効果を実感するのに時間がかかるため、お客からお金をとりづらい。 その証拠に、ハーバード大学やケンブリッジなどの欧米名門大学の収益構造は、大半を投資や不動産収入から得ています。授業料収入は微々たるもので、数%です。 つまり、自分の理想とする教育を行おうとするならば、その教育からの利益に頼らない「収益モデル」の構築が必要なのです。 さもなくば、私の理想の英語塾は、よくあるフランチャイズ塾や予備校のように、理念なき単なるビジネスに成り下がってしまう。 そこで、今はその「収益モデル」構築に取り組んでいます。 ハーバードやケンブリッジよろしく、私もMBAで学んだ知識を生かして投資に取り組んでいるのです。 牛の歩みですが、少しずつ不労所得が増えています。 「本当の教育がやりたいのなら、逆説的であるが、ビジネス知識を利用して安定した収益モデルを構築する必要がある」 MBAや経理財務経験は、理想の教育実践に活かせる。 そう信じて、日々の学びを収益モデルの強化に繋げていければと思います。

精読の大切さ

日大通信で英文学を学び始めてから3ヶ月がたちました。 仕事が忙しい中、通勤電車内ですこしずつテキストを読み進めてはレポートを書く。 レポートが合格したら試験をうける。 そんなプロセスを続けています。 先週、初めてスクーリングを受けました。 英語学概論です。 どんな内容だろうかと、不安な気持ちで参加したのですが、内容はシンプル。 英語で書かれた英語言語学の入門テキストを、精読する授業です。 これは、日本人の英語運用力が低い元凶とも言われている、”悪しき”訳読式授業ではないか。 英国MBAをなめるな(笑)!そんな思いが頭をもたげ、ふと、がっかりしました。 しかししかし。 経験豊富な先生の、文法構造の解説が非常に面白いのです。 英語力の低い生徒は、英文構造を捉えられず、ただ単語をつなげて訳すことが多いのですが、それに対して、先生は大量の文法知識を駆使し、構造を分析して説明し続けます。 そんな授業を2日も聞いていると、私の英文の読み方が変わってくることに気づきます。 MBAでは英文を日本語に訳すのではなく、英語のまま捉え、大意をつかむことが常にもとめられていましたので、感覚で処理していたところがありました。 わからない単語や文章は、飛ばす。前後の意味で推理する。そうしなければ、大量の英語に対応できなかったのです。 もちろん英語圏で、英語「で」何かを学ぶと、程度の差はあれ、誰しもこのような経験をします。 大量のインプットとアウトプットを通じ、英語を英語のままでとらえられるようになるのですが、とはいっても、少し難易度の高い英文を精読する作業を少し加えるだけで、英語の捉え方の精度が飛躍的に高まるように思います。 スクーリングの先生も、「多読9割、精読1割」と話していましたが、同感です。 この逆の配分で英語を勉強しても、明日はありません。 大量の英語に触れながら、日本の英語教育の”悪しき”伝統と目されている、訳読式、精読も少しやってみる。 そんなバランスで英語学習を続けると、英語の捉え方に自信が持て、ますます英語学習が楽しくなると思います。 精読の大切さに気づけた、貴重なスクーリングでした。

「英語を教えない、英語塾」

英語学習って、なかなか続かない。 そんなお悩みをお持ちではありませんか? 私は英国留学中、英語力を高めなければ大学院に入学できなかったので、それこそ必死で英語の勉強をしました。 しかし、日本では英語が絶対に必要だ、という切迫感がないため、どうしても英語学習を続けることが困難です。 妻も低価格が売りのオンライン英会話の「レアジョブ」を2ヶ月ほど前に始めましたが、最近はさっぱりやっていません。やはり継続できないようです。 日本にいても、英国で英語を学習するのと同じように、英語学習する場をなんとかして提供できないだろうか。 英国にMBA留学する前、「日本にこんな英語塾があったらな」「ここで勉強できれば、もっと留学が楽しめたのに」、と思える塾ってなんだろう? そんなことを考えるようになりました。 単なる英会話学校ではない、もっと英語学習を継続するために大切な「何か」を提供する場を。 そこで思ったのです。 私は、日本にいても、英語を学ぶモチベーションを保ち続けられる、そして確実に英語力をアップさせる塾を作りたい。 そのためには、ただネイティブとたのしく英語を話すだけでは不十分です。 なぜなら語学とは、地味な基礎技能練習の積み重ねでしか伸びないから。 しかし、何事も一人で勉強し続けるのは、つらいものです。 基礎技能の練習であれば、なおさらです。 そこで、私は「生徒の継続学習をサポートする場」を作ることにしました。 英語の自己学習範囲を決め、毎週集まって成果をシェアし合う場です。 そこには教師はいません。生徒の進捗管理と、モチベーション維持を担う、「インストラクター」がいるのみです。 これは私がMBA留学前に通っていた、ある英語塾がヒントになっています。 そこの英語塾では、先生は英語を教えません。 毎週テキストの暗記項目が指示され、1週間かけて音読して暗唱させられます。 そして週一回教室に集まり、暗唱の成果を皆に披露します。 システムはこれだけ。この繰り返しです。 苦痛だった暗唱が、楽しく感じられた塾でした。 私の塾では、英語力の向上のために、単なる暗唱だけでなく、シャドーイングやディクテーションも行って負荷をかけていきます。 また日本の音読教育で疎かになりがちな、発音の基礎トレーニングも組み込みます。 また、何をどれくらいやれば英語力がのびるのか、漠然とした英語学習を分解します。目に見えない英語力向上の道のりを可視化し、カリキュラムをスモールステップに構成し、工数管理します。 私自身がもともとTOEIC240点で、英語学習に苦しんできた経験があります。 そこで、自分のMBA留学経験を基に、TOEIC240点からTOEIC900以上、そしてTOEFL100点やIELTS7.0までの学習プロセスを定義し、カリキュラム化しました。 上達のためのカリキュラムを設定し、毎週行うべきことを明確にする。 そして毎週インストラクターとあって進捗を確認し合い、明日へのモチベーションを高めていく。 生徒は、英語を教わろう、という受け身の姿勢ではなく、自ら学ぶことが求められます。そのために、インストラクターは英語を教えるのではなく、生徒同士の刺激を促し支える存在です。 「英語を教えない塾」というのは、そういう意味です。