起業コンペティション

MBAのすべてのモジュールは2週間ほど前に終了したのですが、もう一つビッグイベントが残っていました。起業コンペティションです。 これまでの流れですが、起業のチームを作り始めたのが1月末、ビジネスプランを作成して提出するのが4月末、そして内容に優れたビジネスプランはコンペティションに参加することができる、という流れです。 コンペティションでは外部の投資家向けにビジネスプランを発表し、優秀チームは3000ポンド(40万円)、2位は1000ポンド(13万円)が与えられます。 当日は各チーム15分のプレゼンテーションと45分のQ&A対応が求められ、非常に厳しい内容です。 われわれはプレゼンを4人で各パートごとに分担し、Q&A皆で行うこととなりました。ファイナンスパートは私がQ&A担当です。コミュニケーションが成立しない可能性が怖くてしかたない・・・ 全参加チームは5つで、他のチームがほぼネイティブで構成されるなか、われわれのグループはアジア人だけで構成されており、英語のハンディは明らかです。 英語のプレゼンテーションは一方通行のコミュニケーションなので何とかできますが、45分のQ&Aとなるとノンネイティブがネイティブ相手に主張をディフェンドするのはほぼ対応不可能に思えました。 ビジネスプラン自体が非常にイノベーティブで、また売上などもアグレッシブなため、面白いが突っ込みどころ満載だからです。 これの解決策として、グループのCEOが非常にいいアイディアを提案してくれ、「想定Q&A問答集をできるだけ詳細に準備し、回答用パワーポイントのスライドも出来るだけ準備しておく」ことになりました。 プレゼン担当者とQ&A作成担当者に分かれての準備です。 私の役割はQ&A問答集の作成をリードすることになり、ビジネスプランに対するさまざまな角度からの問いと答えを、皆で話し合ってできるだけ出し合いました。 結局100個近くの想定される問いをつくり、模範解答とスライドまできっちり準備しました。 この作業と、自分が担当しているファイナンス部分をいかに実現可能に見せるかに苦労し、結局今週1週間はすべてこの作業に費やされました。 そして先ほどやっとプレゼンが終わりました。チームとしては最大限の力を発揮できたとおもいます。 私も予想されたファイナンス部分の問いにもなんとか答えました。とにかく、非常に疲れました。 CFO担当として一番勉強になったのは、銀行家の視点がわかったことです。 ビジネスプラン作成の際、私は約1.5million ポンドを必要額として提案しましたが、グループ内全員が「多すぎる」という反応でした。私もそう思ったのですが、実現可能性からみるとこのぐらいのキャッシュをあえて求める必要を感じ、それで決めさせてもらいました。 しかし、プレゼン時のサンタンダー銀行の社員は、「投資要求額が少なすぎでリアリティーに欠ける」と指摘しました。全く逆の視点です。「どのビジネスアイディアでも、みな高い利益率があると説明する。いうのは簡単だが、問題はどれだけ実現可能かどうかだ」といわれもしました。 やはりスタートアップには、とにかく低コスト・低資本で始められるビジネスモデルのほうが第三者を説得しやすいと改めて感じました。 結果は残念ながら賞を得られませんでしたが、非常にいい経験ができたと思います。 成績発表式が終わった後、疲れ果てて家に帰り、そのまま寝てしまいました。 MBAもこれで試験を残すのみです。