よい発問について(1)生徒に問いかけ、思考力をはぐくむ発問をするために

「表面的なオールイングリッシュの授業である」

私の英語授業を見た、英語教育界の重鎮の意見である。

「まず、生徒の思考力を高める発問がない。思考力を高めるには、生徒の思考の流れに沿って、質問しながら理解を深めさせることが必要だ」

確かに、インタラクションがない。教師が一方的に教科書の英文を生徒に話し、生徒に活動させているだけの授業、といわれても、反論できない。小さな工夫はいくつも取り入れているが、授業の幹がない。

生徒への発問も、問題があると指摘された。「あなたはembarrassing silence 気まずい沈黙を意図せずしてたくさん作り出してる。緊張感が生まれるので、それ自体は良いものだが、適切な援助がないと、生徒は答えづらい。」

ではどうしたら生徒にとって答えやすい質問をつくることができるのだろうか。

「生徒の答えを引き出すため、3種類の質問を使いこなせ。1つはWh-questions. why?5w1h。2つ目はA or B。選択肢を提示して選ばせる。3つ目はYes、no questions. これを混ぜながら、生徒の思考の流れに沿って発問をし、答えを引き出す。」

頭ではなんとなくわかっていても、整理して理解できていない。さらに、これを自在に使いこなせるスキルにまで習熟できていないことは明らかであった。

日常生活から、こうした発問のフレームワークを意識し、言葉を選んで問いかけたらどうだろうかと考えた。目の前の生徒や、自分の子供に向けて、語りかける。相手にとって理解しやすいような、会話の流れを作るのだ。

考えてみると、こうした授業の教授法は、汎用性が極めて高いことに気づく。難しい内容、概念を、問答を繰り返しながら、理解させていくことは、英語だけに限らず、他教科でも必要とされる授業教授法のスキルであろう。

もっといえば、生徒指導、保護者対応、そして進路指導などにも応用が利く。相手の思考を刺激するような問を投げかける力は、授業だけでは身につかない。全生活の中で、意識しながら、さまざなま場面を利用して、磨き続けるスキルである。

http://learningshelf.net/2019/10/29/2127/
良い発問のために(2)