息子にかこさとしさんの『水とはなんじゃ』を買った。妻の勧めである。

水の役割や性質を、地球規模の視点から描き、なぜ水が私たちにとって大切なのかが、4歳の子供にも伝わるように易しく書かれている。

実際、息子は毎晩読んでとせがんでいる。

こんな本を子供の時に読んだら、理科が好きになったのに、と妻はかこさとしさんへの尊敬を込めて言う。

かこさとしさんは、東大工学部を卒業し、大学院で博士号を取得した後、企業に就職し、その後絵本作家に転身した異色の経歴を持つ。

彼の絵本を10冊ー15冊は読み聞かせたであろうか、大人のわたし達にも気づきがある。子供は夢中になる知識を得るだけでなく、自然や科学、文化にも関心を持つようになっている。驚くべき絵本だ。

これは、理系博士号を持つ知性ある人が、100知っていることを噛み砕き、10ぐらいに圧縮して絵本にしているからであろう。

こうした本を出すこと自体、社会に価値を提供している。あなたもこのぐらいを目指さないと、と妻はわたしをからかう。わたしは苦笑いするばかりである。