MBAで磨いたオペレーションの知識は、全ての業務構築や改善に活きる

MBAでの学びって、いったいどれぐらい実務で役立つの?
そんな疑問をお持ちの方も多いと思います。

日本にも数多くのMBAを提供する学校が増え、質も様々であり、一概には言えませんが、私が留学したMBAでの学びは、実務で多いに役立ちました。特に私が研究対象とした「オペレーション」は、業種職種を問わずに使える、汎用性の高い学問です。

MBAでのDissertation(修士論文)で、私が選んだテーマは、「英語教育サービスの標準化」でした。

日本のある英語塾をリサーチし、どうしたら授業の質を均質化できるか、
そして多店舗展開するために必要な要素を研究しました。

具体的には、100人の生徒にアンケートを取り、授業の
質についての生徒の認知レベルを評価しました。問題点を探る為です。
また、授業の流れをプロセスマッピングに書き起こし、授業の標準化を妨げるボトルネックを特定しました。このほかにも、オペレーションの授業で学んだフレームワークを応用し、現象を分析したのです。

この時の結論としてはこうです。
教育カリキュラムに統一性がなく、また教師によって教える内容にばらつきが多かったため、生徒側が認知する授業の質も一定していない。カリキュラムや授業指導内容をより体系的にそして細かく作る事ができるかが鍵となる、ということでした。

これは、授業を教師個人の力量に頼らないということです。
カリキュラム体系を作り込む事で、そして授業内容を細かく工程管理することで、誰が教えても同じ水準の授業サービスを生徒に提供できるのです。

この論文作成の経験から、「ゆくゆくは、MBA、とくにオペレーションの知識を利用して、英語学習を体系化して細かい工程を作り、誰が教えても、生徒の英語力が確実に上達するシステムをつくりたい」という想いを抱くようになりました。

しかし、夫婦二人で留学し貯金を使い果たした悲惨な(笑)状況で、特に妻の預金残高が8000円となったとき、背に腹は変えられずと、英語教育への想いはいったん置き、私はとあるベンチャー企業の財務担当で働きはじめました。そこではゼロから予算管理体制構築、管理会計の仕組み作りに携わりました。

MBA後に入社したその会社で管理会計の仕組みをゼロから作った際も、このオペレーションの工程管理の発想を利用しました。誰がやっても業務が回る、標準化された再現性の高い仕組みが完成し、私が入社する前は混沌としていた管理会計の世界が、今ではだれでも処理を行える仕組みとなりました。

この経験から次のような確信をえました。
MBAで学んだオペレーションの知識を実際の実務で使う事で、オペレーションの標準化や体系化、業務プロセスの工程管理について、人に負けない強みを持つようになったと感じています。MBAで学んだオペレーションの知識は、全ての業務改善や仕組み構築に非常に役立つのです。

そしてここにきて、MBAで学び実務で鍛えたオペレーションの知識と経験を、今度はもともと強い思い入れがあった、英語教育の標準化、工程管理作成に応用してみようと決心しました。

今後新しい挑戦を始めようと考えています。

「MBAは糞の役にも立たない」という人も居るかもしれません。人によってはそうかもしれません。
しかし私にとっては、MBA留学で「何したって、どこだって生きていけるさ」と、変な開き直りと自信が得られました。生きる上で、これほど役に立つツールはないのでは、とも個人的に感じています。

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