会社を退職してMBA留学を決断したときに、決めたこと

人生のなかで大きな決断をする場面が、社会人にはいくつかあります。

会社に入って、定年まで一生勤めあげる「幸せな」方もいる一方で、最近はよりよいキャリアを求めて転職や留学に挑戦する人も増えています。

しかし、人生における大きな決断は、時にリスクを伴います。
怖じ気づき、尻込みすることは、極めて普通のことです。

私も、会社を退職してMBA留学、しかも妻をつれていくことを決めたときは、多いに迷いました。

怖い。自分はどうなってしまうのだろう。
そんな不安が頭をよぎりました。

とことんまで悩み、考え抜き、そして一つだけ決めたことがありました。

「たとえ大金は稼げなくとも、自分が本当に意義を感じられる好きな事を仕事とし、一生働き続ける」

これが貫ければ、自分の人生は幸福だと心から言い切れる。

そしてその為には、私には留学が必要だった。だから留学しました。

なぜこのように考えたのかと言えば、実は外資でとことんまで「金のため」「誰もが知っている会社という肩書き」などのために働き、内的な動機を無視した結果、うんざりしきってしまったのです。

外資系製薬会社で営業やファイナンスの仕事を経験し、営業では表彰され、ファイナンスではオフショアプロジェクトやシステム導入などのグローバルプロジェクトなど、華々しい経験をさせていただきました。
しかし、それは結局は「好きな事」「やりたい事」といった内発的な動機で選んだ仕事ではなく、外的な評価、つまり世間体や耳ざわりのいい職種であったり、収入の良い仕事という基準で選んだ結果、仕事への不満を抑えられなくなったのです。

これについては、仕事の満足感を2つの要因で分析することができます。
有名な衛生要因と、動機付け要因です。
前者は、権威ある肩書きや、金銭的報酬の高い仕事をもが代表です。それが満たされないと不満に感じる。しかしそれが満たされても、「満足」ではなく、単に「不満ではない」状態となるにすぎない。

後者は、自分の本当にやりたい事、他者による評価、責任、自己成長など、意義を感じ、それに携わることで深い満足を感じる仕事です。仕事の内面、また自分の内側から動機付けられ、満足を感じるものです。
イノベーションのジレンマで有名なクリステンセン教授は、この「動機付け要因は、衛生要因にくらべて職業や時間を経てもあまり変わらないため、これを絶対的な指針として、キャリアの舵取りをしていけばいい」と言っています。

私が留学前に決めた、
「たとえ大金は稼げなくとも、自分が本当に意義を感じられる好きな事を仕事とし、一生働き続ける」
という誓いは、つまりは「動機付け要因」で仕事を選ぶ、ということです。

人生に迷ったとき、これを絶対的な指針として、私は自分のキャリアの舵取りしています。

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