誠実なヨガ教室 ーアイアンガーヨガのすばらしさについて

留学を終えてさまざまな活動をしています。その一つがIyengar Yogaの練習を再開することです。

英国で知った、Iyengar Yogaの体系的なトレーニングの素晴らしさに感動し、日本で練習できるところを探していたのですが、ようやく一校見つけました。Iyengar Yoga centreという教室で、埼玉県の志木にあります。

先週体験クラスに出ましたが、非常に誠実にIyengar Yogaを教えておられます。東京で様々なヨガ教室に行きましたが、これまでで一番高い品質のレッスンを提供している場所だと感じました。

東京近辺でIyengar Yogaを体系的に学べる場所はここしかありませんので、入会を決めました。

教室の建物や宣伝は非常に地味で、一見すると他の一般的なヨガ教室と見分けがつきません。

グローバルスタンダードなヨガのトレーニングを提供しているのに、おそらく近隣の住民には知られていない。HPを見ても、至ってシンプルです。おそらく一般の方はIyengar yogaの良さを認知できないのでは・・・。私も英国でIyengar Yogaに出会わなければ、こちらの教室へアクセスはしませんでした。

Iyengar Yoga自体が、他のヨガとはきわめて異なる方法論で教えられおり、すでにメソッド自体は十分差別化は出来ているのですが、顧客側には正しく認知されていないのです。これは残念ながらマーケティングの問題です。もう少しマーケティングを改善したら良いのに・・・と、もったいない気がしました。

良い商品・良いサービスも、適切なマーケティング戦略をつくって適切なセグメントに伝えないと、その良さを理解してもらえません。もっと言えば、そもそも相手に認知されていないことは、存在していないのと同じでもある。これは幅広い一般消費者が潜在顧客となるBtoCビジネスには特に言えることです。

たしかに商売っ気に満ち溢れた怪しい学校が本来のヨガの良さを伝えられているか疑問ですが、一方で地味で職人気質な教室は控えめすぎるきらいがあり、マーケティング戦略に改善の余地があるとかんじます。

さて、私はMBAで一番役に立った授業が何かと問われれば、”マーケティングだった”と即答するのですが、私は修士論文のテーマを詰めるため、マーケティング担当の講師へコンタクトをとってアドバイスも仰いでいました。

彼の授業には大変苦しみました。非常に高度であり、マーケティングのバックグラウンドがない生徒にとっては理解しづらく、生徒が回答する”授業の満足度サーベイ”で大変低い点数となってしまい、残念ながら彼はMBA講師の職を交代させられました。

私にとっても大変難しい内容でしたが、それは彼が単純に「フレームワークを教え、それを当てはめて分析させる」といった”今流行りの”単純な教え方をせず、より顧客のエモーショナル(感情的)な視点にたってマーケティングを考えさせることに注力したためでした。

基礎的なフレームワークの理解の上に、初めてより高度なエモーショナルな視点からのマーケティングを正しく考えることが可能となるのだと、今になって気づきます。その点でMBA生には少々ハードルが高すぎました。実際、マーケティングの経験がある同級生が、「かなり高度な内容だ」と口ぐちに行っていて、その彼らも単位を落としていました。ちなみに彼の授業のおかげで、私はマーケティングの”深さ”と”有用性”に気づけて好きになりました。

蛇足ですが、生活で目にするビジネスすべてを、「いまはどうマーケティングしているのだろう、自分がマーケティング担当ならどうするだろう」。そんな視点で見ると、一見単調に見える日々も結構楽しめます。

彼らがどう顧客をセグメントし、どこをターゲットとしているか。どんなメッセージを、どのように伝えているのか。これを考えていると飽きないため、お金をかけないで楽しめる、正解のないパズルみたい。つまり、マーケティング思考はビジネスマンにとって”知的なおもちゃ”ともなりえるのではないでしょうか。

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