今日のFTから 教育は割のいい投資?

An investment in knowledge always pays the best interest.

-Benjamin Franklin

「知識へ投資すれば、常に最大の利子が得られる」

ベンジャミン・フランクリンの格言は、なんとも味わい深いといえませんでしょうか。

個人の視点からみれば、教育への投資、つまり大学院進学や資格取得などで身につけた知識やスキルは、その人の人的資本に投資する行為であり、それが労働市場での競争力の源泉となる。そして収入を得ることにつながる。

また社会の視点から考えると、学校教育の質を向上させたり、多様な奨学金制度で教育を受けることのできる対象を広げるような投資をすることも、教育への投資です。教育に投資することで、新たな産業を起こしたり、社会貢献できる人材を育成し、国家の競争力を高める。

長期的にみると、教育への投資ほど、割のいい投資はないのかもしれません。

しかし、FTでは教育への投資効果に疑問を呈する記事がのってました。
高学歴への投資が、つねにペイするとは限らないと。

http://www.ft.com/intl/cms/s/0/fbb5ece2-a841-11e3-a946-00144feab7de.html#axzz2xPePUbBO

英国では2012/2013年に大学進学率が1.9%減、大学院は4.2%減となったのです。

これまで英国人にとって格安だった授業料が、財政難を理由に大幅に値上げされた影響だとされています。

つまり、高い授業料を払ってまで大学や大学院に進もうとする若者が減っているのです。教育が適職を保証してくれない、と感じているのです。

スペインの若者の25%が失業中であることは良く知られていますが、世界的にみても若年層の失業率は高止まりしています。

こんな時代では、教育への投資を回収する見通しが立てづらくなっているのかもしれません。

たしかに闇雲に教育にお金をかけたり、高学歴を目指すのは、適職に巡り会う可能性を減らし、教育への投資を回収する見込みもさがってしまいます。

そうではなく、自分の興味の持てる分野を見つけ、スキルを磨くための教育に投資する。教育においても、これまでよりもより絞り込んだ投資の意思決定が求められています。

教育を受けるための資金拠出手も、多様化しています。

また、公的機関が担当したいた奨学金制度だけでは不十分ということで、
ロンドンビジネススクールなどのMBA生に授業料を40,000ポンドまで貸与し、数年で回収するようなProdigy capitalが登場しています。

クラウドファンディングで奨学金を集める個人も出てきました。キャリア開発のため、クラウドファンディングで5000ポンドを集め、3年間6%の利子を返済するGintiliさんの事例が紹介されています。

だれもが容易に高い教育を受けるための資金にアクセスできる時代がきています。それは同時に、教育の為に大きな借金を背負ったり、費用対効果の悪い投資となる可能性も増えることを意味します。

教育はもっとも割のいい投資。
それでも、投資先は慎重に行う必要があるようです。

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