社会人が通信制大学で学ぶ意義

初めての通信教育スクーリングを終えて、1週間が立ちました。
仕事で残業続きのなか、休みなく2週にわたって週末の授業に出席するのは、体力の限界との戦いでもありました。

ようやく一段落しましたので、社会人が通信教育制大学で学ぶことの面白さをまとめてみたいと思います。

1、手間や時間、コストが若干かかるが、結局、独学に比べて極めて学習効率がいい。

社会人になると、当然仕事が生活の中心となり、時間的制約のなかで、何かを体系的に学ぶという機会は劇的に減ります。

なにかを学びたい、知識を得たいと思ったとき、大抵は書店にいって興味ある書物を手に取るのではないでしょうか。

そういった「役立ちそうな」書物を読み進めて、ぼんやりと知識を積み上げていく。

こういったアプローチは一見効率的に見えますが、一方で導き手がいないため見当違いの方法に進むリスクがあります。結果的にお金や時間をかけても、「何を得たのかわからない」状態もめずらしくありません。独学者が、本を乱読するだけでは、学問大系をつかむことは難しい。

そこで、通信制大学の出番となります。

大学はそもそも学問をする場所です。学問に、通学も通信も、違いはありません。
学問をすることで、我々はその知識体系を手に入れることができます。
この学問大系こそが、我々社会人にとっては雑多になりがちな知識を整理してくれる箱のようなものとして、極めて有用なのです。

MBA留学後、自分の英語力をさらに磨くため、様々な日本の英語関連書籍を手にとりましたが、私が求めるものはありませんでした。
しかし、通信制大学の英語言語学の授業をとり、自分がこれまで日本やイギリスで受けてきた英語教育が、こうした言語学を基に行われていることに初めて気づき、大きな刺激を受けました。

私の場合、大学の英語学概説は、英語言語学の体系をざっくりつかむために、本当に有用でした。通信制大学の費用は微々たるものですが、つかんだ体系知識は一生ものと言えます。

2、内発的な学習動機を持つ人にとって、敷居の低い学習の窓口

すでに大学を卒業している社会人にとって、通信制大学で学ぶ選択肢はあまり魅力的ではないのはないでしょうか。
たとえばキャリアデベロップメントには、MBAなど修士号を取るほうが、社内や転職マーケットで評価されるためです。私も、転職市場を意識してMBA留学した一人です。こうした外発的な動機でキャリア開発を計ることは、給与アップやよりチャレンジングな転職に一定の効果があります。

一方で、人間には、仕事とは直接は無関係にみえるような、「本当に興味のあること」があるものです。
歴史が好きな人、哲学に興味のある人、英語学を学んでみたい人、経済を理解したい人。純粋に法律を学んでみたい人など。
興味あることを学ぶのは、遊びに似ています。楽しい体験です。

こうした、自分の内側から湧き出るような、「内発的」な動機で学ぶには、通信制大学は絶好の入り口となります。

仕事を継続しながら学べるためにローリスクであり、また通信制のベネフィットである、ローコストな点も助かります。
学びながら、本当に興味が出てきたら、今度はさらに学び続け、自分の「好き」を、仕事に繋げることはできないか。そう考えることもできます。

3、独学ではできない、インプットとアウトプットの繰り返しを通じ、効果的な学習がはかれる

歴史や文学、芸術、哲学など、興味があって入門書を買って読んでみても、なかなか頭に入らない。そもそも何から読むべきかがわからない。

そんな方には、通信制大学の単位を積み重ねるというシステムを利用し、教養強化の「仕組み化」「見える化」をためしてみてはいかがでしょうか。

人は学習する際、自分の学びを誰かに伝えるとき、最も学ぶと言われています。
つまり、本を読んで知識を集めるだけでは、よい学びにはならないのです。

その点、通信制大学では、それぞれの科目を学習すると、必ずレポート作成と科目試験が課されます。強制的なアウトプットの仕組みです。

単位を取ることが目的化すると、ただ苦痛な作業ですが、レポートや試験を「自分が蓄えた知識をアウトプットする貴重な仕組み」と捉えると、学習に大変効率的です。

通信制大学は、興味のある科目について、テキストや参考文献が提示され、それを基にインプットを行います。
レポート作成でも課題に対して資料集めなどのインプットを行い、書くことでアウトプットします。
そして科目試験のために、またインプットを強化し、試験でアウトプットする。
このインプットとアウトプットの繰り返しの仕組みが、学習効果を高めます。

以上、社会人にとって通信制大学で学ぶことのベネフィットを考えました。

独学では難しい「学び」が、通信制大学の仕組みを利用することで、低コストで効果的に行える点を考えると、非常に優れた仕組みではないでしょうか。

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