40歳からの会社に頼らない生き方 柳川範之

この著者は、安倍政権下の諮問会で、「会社員の40歳定年説」を唱え、賛否を巻き起こした方です。

会社にしがみつく中高年、解雇できない日本企業。そんな非生産的な雇用形態を転換し、40歳定年を設定して中高年のキャリアをリセットする機会を与える。同時に彼らには手厚い職業訓練や再就職の機会を提供し、生き生きと働ける環境を用意する。

抵抗感のある方もおおいでしょうが、私には極めてまっとうな意見に思えました。流動性の極めて低い日本の雇用状況が、社会の閉塞感を生み出しているとかんじていたからです。

そんな著者の新書がでていたので、買ってみました。

40歳からの会社に頼らない生き方 柳川範之

いくつか参考になる提言があり、面白くよみました。
メインメッセージは、次のようなものです。

一生会社を頼りにする時代は終わった。
働き方を1つにしぼるのではなく、伏線的な働き方をもったほうがいい。
メインの働き方が途切れても大丈夫なように、個人も働き方の「リスク分散」を考えるべきだ。

具体的なアドバイスとして、いきなり会社をやめて起業するのではなく、数年かけて自分の能力や事業計画を練るなどの、準備期間の大切さを強調されています。

伏線的な働き方の例として、自分のやりたいことや強みを生かして働くための準備を戦略的に行うため、「ヴァーチャルカンパニー」を起こすことを進めています。

実際に起業するのではなく、創業するとしたらどのような能力が必要かを想像し、準備するだけで、結果として創業しなくとも自分の能力の幅が広がることになる。

また、学問を学ぶことで、これまで得てきた経験や知識が整理でき、体系化できるので、学びを推奨していました。

私も10年間外資系企業で営業とファイナンスを経験し、その後自分の経験を体系化させたくてイギリスのMBAに留学したので、大変共感しました。

この本は中高年だけでなく、これから社会に出ようとする学生や、社会人経験の浅い方にも、参考になる本です。

コメントを残す