Common European Framework (CEFR)に沿った学習が、英語力UPに効果的な理由

アジア圏で一番英語力が高い国はどこでしょうか。

さまざまなリサーチデータが出ています。TOEICやTOEFLの平均点は代表例です。公用語として英語が使用される香港、シンガポールあたりは非常に高そうな印象ですね。

下記資料によると、実はマレーシアが最も高い英語力を示しています。
http://www.efjapan.co.jp/sitecore/__/~/media/efcom/epi/pdf/EF-EPI-2011-Japan.pdf

この資料、全ては信用できませんが、マレーシアに関して言えば、国籍の学生が集まる英国での私の経験から考えると、このデータは非常に信憑性があると感じます。実際に私が出会った多くのマレーシア出身者は極めて高い英語力を有していました。

まず、英国留学するにあたり、彼らは大学院準備コースに進みません。大学院に進学するのに十分な英語力を自国でみにつけているためです。
通常の大学院準備コースには、アジア系では中国・韓国・タイ・台湾、そして日本人が多くを占め、
あとは中東系の生徒がよく在籍しています。

友人の中国系マレーシア人はシェフィールドハラム大学の放射線科技師コースに準備コースを経ず進みましたが、これはマレーシアで小学生から英語を学んでいたためでした。彼女以外にも、多くのマレーシア人は高い英語運用能力を持っています。

マレーシアでは小学校から英語を学び、卒業時に英語の検定試験を受けるそうです。
英国領だった背景から、ブリティッシュカウンシルで学習する風習が全土に根付いており、ケンブリッジ英検を受けることが教育に根付いています。

つまり、「使える英語力」の鍵は、ケンブリッジ英検にある。

ケンブリッジ英検は基礎から学習を積み重ねればバランス良く英語力を高められるツールです。CEF(Common European framework)という、欧州の語学学習の標準的フレームワークに準拠しており、非常によく考えらえた学習体系です。日本でも徐々に認知度が上がり、NHKの英語講座でもこのフレームを導入したようです。先日日本に帰国してテキストを見たとき、CEFのフレームにそって講座が構成され始めたことに驚きました。

http://eigoryoku.nhk-book.co.jp/cefr.html

CEFは語学の上達レベルを6段階に分け、それぞれのレベルで達成すべき項目が細かく規定されています。これは学習者にとっては語学上達の道標となりますし、語学サービス提供者としては授業の品質管理の基準ともなります。

MBAの卒業論文で英国の語学学校を調査したのですが、すべてこのCEFの枠組みにそって授業が行われます。特に習得すべき言語レベルを運用能力という点から細かく定義していて、この枠組みにそって学習すれば語彙・文法が実践で活用できるようになります。つまり、言語教育サービスをProduct(製品)ととらえ、曖昧模糊になりがちな語学教育を可視化しています。
ISOに代表されるように、欧州は本当に物事の仕組み、フレームワーク、体系を作るのがうまいと感心します。

私は、この段階的なCEFのフレームワークのさらなる普及が、今の日本の語学教育に必要と考えます。
。語学学習を体系化し、こまかなステップに落とし込む。学習者は自己レベルを認識し、上達への明確な目標を持つ。教師側は体系に沿って授業を提供する。その段階を積み上げることで、無理なく語学は習得できる。

CEFが日本でももっと普及し、特に中等・高等教育でうまく活用されることを望みます。そうすれば子供たちが「使える英語」を身に着けられる可能性が、飛躍的に高まるはずです。

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